マレーシア在住のトラタロウですが、2025年5月中旬に一時帰国をしていました。マレーシアに帰るフライトは羽田空港からでしたが、午前中に時間があったので浅草見物です。
浅草寺は行ったことがありますが、30年年近く前のことで詳細は全然覚えていません。最近は外国人観光客がすごく多いということですのでどんな様子か楽しみです。
浅草寺への生き方は?
早朝に夜行バスで東京駅に着きまして、7時からやっているマレー料理店でマレーシアの国民食ナシレマを食べていました。
マレーシア料理店はJR総武線快速の馬喰町駅近くにあり、歩いて数百mで地下鉄浅草線・東日本橋駅に行けます。そこから3駅で雷門そばの浅草駅に着きました。

浅草駅出口1,2,3あたりで出れば雷門があります。近くを流れる隅田川のたたずまいを見ようと吾妻橋の方に行ってみました。江戸時代は大川と呼ばれ江戸を舞台にした歴史小説ではおなじみの川です。
行ってみると東京スカイツリーも見えますが、右手に金色の雲のごときオブジェ。東京にそんな物があるとは知っていましたが、こんな所にあったんだ。



雷門のあたりは観光用人力車が多い。ちなみに人力車は日本の発明で、やがてアジア全域にひろまりました。インド周辺では「力車」から転じてリクシャーと呼ばれました。現在は自転車やバイクと組み合わせたサイクルリクシャーやオートリクシャーになっていますが、「力車」の名は残っています。
※ インドで一度だけ人力車に乗ったことがありますが1988年のお話です。


高さ3.9m、幅3.3mの大提灯が下がる雷門。右に風神、左に雷神を配置した風雷神門です。
松下幸之助が1960年に寄進しました。


門には「金龍山」の文字。これは山号という物で○○山〇〇寺というように寺号と共に使われます。かつて山中が修行の場とされ、寺が建立された名残だとか。比叡山延暦寺や高野山金剛峰寺などのように所在地の山の名が使われる場合もありますが、平野の寺にも架空の山号がつけられます。
『男はつらいよ』シリーズの舞台・葛飾柴又には山はなさそうですが、帝釈天を祀るのは経栄山題経寺です。

浅草寺は東京最古の寺院です。その建立は飛鳥時代の628年。川で漁師の兄弟が観音像を発見し、これを祀ったのが始めとか。現在は聖観音宗の本山として信仰を集めています。
以前から観光地でしたが、最近は都内で簡単にアクセスでき、日本の文化に触れることができるため外国人観光客が激増。時期にもよりますが参拝者の6~7割が外国人みたい。





仏教寺院に搭があるのは理由があります。本来はインドで仏舎利(仏様の骨)を収めた搭ストゥーパ(卒塔婆もここから来ています)が始まりでした。
浅草寺の五重塔は1648年に建てられましたが、東京の空襲で焼失し、現在の物は1973年の再建。スリランカのお寺から仏舎利を奉戴しています。

まだ8時台なのにそれなりに多い参拝者。そして本当に外国人が多い。
常香炉では日本人に混じって煙を浴びています。


浅草寺のご本尊は秘仏として公開されていません。普通ご本尊のある位置





泉水の水が青い? 泳いでいる鯉も青い? 特定の場所や条件で青く見えるとAIの回答にあったが、水の透明度や日光の具合によるみたい。


浅草寺境内には神社がりますが珍しい事ではありません。神社の宗教である神道は日本古来の教えですが、やがて仏教が入り優位になります。すると本地垂迹(ほんちすいじゃく・神道の神様は仏様の別な姿である)という考え方げ出てきて仏様・神様が同じように敬われるのです(神仏習合)。昔よく使われた「神仏のご加護」という表現がこれを表わしていますね。
明治になって両者を分ける神仏分離がはじまり、お寺・神社は分かれていきますが、同じ場所に残っている例も多いのです。ちなみに権現という名がつく神社(愛宕権現など)がありますが、「仮の姿」を意味し仏様が神の姿で現れたものをお祀りしています。


なんだか和装の白人観光客がぞろぞろ。なかなか人気の企画かな。日本刀を持っているのがご愛敬ですね。


旧浅草公園六区のあたり
江戸時代に浅草寺境内西側は奥山と呼ばれる大道芸などのメッカ。明治なっても演劇・寄席・映画館などが集まる大衆芸能の中心地でした。テレビ時代になると廃れてしまいましたが、面影が残ります。





雷門の向かいにある浅草文化観光センター8Fからの眺望。これは無料でオススメだが、狭いので混雑時は待ちが長いかも。9時に開くので最初にいくのがベター。



各種観光リーフレットもあり

雷門通りに大型観光バスが停まり、頭巾のような衣装の女性陣が降りてきた。これはトドゥンというマレーシアのムスリマ(イスラム教徒女性)が着用する衣装。
声をかけるとやはりマレーシアからの観光客でした。マレーシアからの個人客も多いが、団体の方がハラール食物手配の関係などで便利なのかな。Welcome to my country です。
浅草寺は一度来ているはずですが、写真を撮っていなかったのでほぼ覚えていません。十数年はともかく数十年たつと人の記憶はまったくあてになりません。写真は絶対撮っておきましょう。
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