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行けるかな自転車旅行・九州一周④大分編

大分県に来ました。トラタロウは小学2年~高校卒業までの11年間を大分ですごしました。その後、訪れる機会が全然なくて40年ぶりの訪問です。

※ トップ画像は人気の観光地・湯布院と由布岳

目次

40年ぶりの大分、佐伯(さえき)から入ります

車窓の風景
特急の車窓より

 宮崎の日向市より特急で大分に入りました。佐伯(さえき)で降りて、自転車を組み立て古い城下町を走ってみます。

佐伯駅
特急は停まるが小さな佐伯駅
国木田独歩
国木田独歩が住んでいた家

 ※ 城下町佐伯国木田独歩館 佐伯市のHP  に移動します

養賢寺
養賢寺から古い町並みが続く

 佐伯城跡の下に古い城下町の雰囲気を残す一角があり、「歴史と文学の道」と呼ばれている。『武蔵野』を代表作とする文学者・国木田独歩が教師としてしばらく住んだことがあり、佐伯を舞台とする作品もあるらしい。野球が強い佐伯鶴城高校も近くにあります。

すごく使い込まれたポスト、現役?
三の丸の御門
屋根付き井戸が残る
ガストの唐揚げ定食、¥781
津久見との境にあるダムでテント泊

臼杵(うすき)の城下町を走ります

津久見の山
津久見の山、石灰岩の鉱山かな

 津久見を経由して一路臼杵(うすき)に向かいます。今日の最終目的地は大分市の鶴崎

佐伯~津久見~臼杵~佐賀関~鶴崎
約80Kmを走りました
佐伯・津久見の境
その昔甲子園で優勝した津久見高校
臼杵城
臼杵城の大手門

 臼杵城を目印にして到着。戦国時代は丹生島城と呼ばれ三方を海で囲まれ、満潮時には四方が海面となる海城だったそうです。ご当地大名・フランシスコ大友宗麟の創建。

案内図
近隣の案内図
早春賦
早春賦の歌碑作詞者は臼杵出身
摩崖仏
摩崖仏も有名
海に近いのに真水がわく辻の井戸
画像をクリックすると拡大します

二王座歴史の道

 臼杵藩の武家屋敷や寺院が残る一角。火山灰の固まった疑灰岩の丘を切り開いた「切り通し」の坂に古い家屋がある。平成5年に都市景観100選に指定された。

養法寺
九州最古の寺のひとつ竹生山養法寺
武家屋敷
武家屋敷の門
切り通し
切り通しに残る屋
三重の塔
三重塔(1858年建立)がある龍原寺
八町大路
城下町の面影を残す八町大路
古い商家
古い商家があります
新しい商家
新しい商家も昔風に統一

鶴崎の街と大分市内を周る

海沿いの道
海沿いの道を一路鶴崎へ、ロードバイクで走る人が多かった
佐賀関
佐賀関の精錬所

 佐賀関は岬にある小さな街で特に観光地ではありません。ただ豊後水道の荒波にもまれて育つ鯖が美味しいと評判で、関サバとしてブランド化しています。

大分看板
大友宗麟と高崎山の猿かな
道の駅
道の駅にも関サバの看板
撮ってもらった
ロード乗りに撮ってもらった

鶴崎に到着しました

 大分市の東に位置し、大野川と乙津川にはさまれた街。トラタロウが通った高校があります。鶴崎に泊まって周辺を回ります。このコンテンツはほとんど個人的な思い出の場所の訪問ですので、興味のない方は飛ばしてください。

 

乙津川
乙津川の東に広がる鶴崎の街
鶴崎駅
一応特急が停まる鶴崎駅
画像をクリックすると拡大します
妙林尼
吉岡妙林尼の像

 鶴崎は江戸時代に熊本藩の飛び領地だったぐらいで有名な歴史はありません。唯一残るのが島津軍の侵攻時、出征中の息子にかわり鶴崎城(現鶴崎小学校)を守り、島津軍を撃退したとされる吉岡妙林尼という女性の記録だけ。

 ショッピングモールや本屋などそれなりに店があった鶴崎の国道沿いメインストリートですが、店がほとんど消えていました。その代わり郊外に大きなショッピングストリートができています。車が停められないとダメなのね。車社会になって多くの街が変化しています。

車前提のショッピング通り
画像をクリックすると拡大します
高校時代好きだったラーメン屋が、場所を変えて続いていました。現在3代目だそうです。
大分名物鶏テン、¥600
40年前には無かったぞ
鶏ごぼうとやらも名物?昔からあって知らなかっただけなのか?
母校1

 40年ぶりに母校を訪れました。敷地内を見せてもらいましたが、建物と配置が変わりすぎて、懐かしいと言うには微妙かな。唯一在学中に有ったのが体育館ですが、3年次末に完成し、卒業式でしか使いませんでした。

母校2
左が一度だけ使った体育館
母校3
母校4
制服屋に中学・高校の制服が展示してあった。
男子はガクランだったで全国共通だな。
母校5
小学校は建物は変わっているのだろうが、配置が同じなので、懐かしいと思える。
中学校は完全に場所が変わり、グラウンドだけが地域住民用に残されていた。
住宅1
猪野団地という所

 かつて住んでいた所に行ってみたら、当時の住宅がありました。しかもリフォームされて民営のアパートとして現役。築50年はたっているのに残っているのには驚いた
 ここの前に2年ほど住んでいた所にも、それらしいアパートがあったが、こちらは確信がもてない。住んでいたアパートなら築52年以上だ。

住宅2
倉庫が無くなり駐車場化していた
住宅3
2年間住んだアパート?ににている。

大分市の繁華街です

 大分市の繁華街は大分駅の北側に広がります。佐賀関で会ったロードレーサー乗りに、「駅はすごく変わりましたよ」といわれたが、温泉施設付きの駅ビル・アミュプラザおおいたができて様変わり。以前は駅機能しかなかった。

大分市内1
なんだか高い建物ができていた
大分駅
温泉付き駅ビル。かつてはただの駅でした。
若草公園
若草公園

 大分2大歴史有名人の像が駅前にありました
 大友義鎮(よししげ)、号は宗麟(そうりん)洗礼名ドン・フランシスコ
ご当地大名です。戦国時代に九州の半分を制圧、ザビエルをむかえ入れ、自らも改宗。
島津家の反撃にあって大敗、秀吉に泣きをいれます。

 もう1人はフランシスコ・ザビエル
 日本史に登場する数少ない外国人。日本にキリスト教を伝えた人物ですが、豊後でも布教しています。世界的なカトリック布教団体イエズス会の幹部でかなり偉い人。聖人に認定され、     その遺体はミイラ化されインドのゴアに安置、10年に一度御開帳されると数百万人の信者が拝みに来るとか。

 ※ 2014年のザビエルの遺体公開のニュース に移動します

大友宗麟
ザビエル
教科書に肖像も出てきます
ざびえる1

 大分に住んでいた頃からあった土産菓子が「ざびえる」。バター風味の白あん入り菓子ですが、ザビエルとはまったく関係ありません。信者から抗議は無いのか?
ざびえる本舗のHP  に移動します

ざびえる2
単品で¥86でした
アーケード街
九州に多いアーケード街
本屋
ここの本屋でマンガ買ってました
眼鏡屋
最初の眼鏡を買った店
トキハ
老舗デパートのトキハ
カボス
カボスという柚子みたいな柑橘類が名産
お菓子にもアレンジされていました
サンポー
よく食べていたカップ緬
府内城
府内城(大分城)石垣・櫓が残るのみ
赤レンガ
1913年に建てられた赤レンガの大分銀行
こんなのあったんだ、全然記憶に無し
大分合同新聞
地元紙は大分合同新聞
画像をクリックすると拡大します
豚骨ラーメン
大分も豚骨ラーメンです、¥869
鶴崎ホテル
昔は無かった鶴崎ホテル
1泊¥3890

人気の観光地・湯布院に行きます

電車から由布岳
電車から由布岳が見えてきた

 2022年(令和4年)4月19日(火)
 人気の観光地・湯布院に行ってみました。トラタロウが大分に住んでいた頃は、由布岳と温泉しかない田舎の観光地でした。湯布院映画祭などを始めて、観光開発を図っていましたが、その成果もあって、近年なかなかの人気とか。
 キャッチフレーズは「東の軽井沢、西の湯布院」です。

 ※ 由布院の観光スポットを紹介するサイト に移動します

久大本線
久大本線です
画像をクリックすると拡大します
おんせん県
このように自称してます

 自転車で行くなら別府からの山越えか、大分市から久大本線沿いの山道を行くかですが、荷物満載の自転車で往復はつらすぎる。自転車を大分駅に停めて電車で行きます。
 久大本線(久留米ー大分)の普通列車で1時間15分、片道¥950。

由布院駅
由布院駅です
馬車
馬車も運行しています
由布岳を仰ぎながら
由布岳を仰ぎながら進む道

 由布院駅から金鱗湖に向かう道が、徒歩観光のメインロード。途中にある飲食店、テーマ館、土産物屋をのぞきながら行きます。とても観光地らしくて楽しい。

 ※ 詳しいマップが湯布院観光協会HP にあります

B級グルメ
B級グルメもあり
ハイジの店
ヤギもいますハイジの店

 観光道路沿いにある店は「ジブリ」「スヌーピー」「アルプスの少女ハイジ」「犬」「猫」など人気のテーマを集めていた。「湯布院と全然関係ないじゃん」と言いたくもあるが、好きな人なら一度行ってみたいと思わせる。

金鱗湖1
朝晩の景色がきれいな金鱗湖
金鱗湖2
昔ここの宿で休息したな
由布岳2
由布岳、昔左側の峰に登りました

別府温泉をのぞいてみます

別府湾
別府湾に面する街
今日の走行ルート

 大分市を出て一路杵築(きつき)を目指します。大分市を出ると湾岸道路となり前方に日本有数の温泉地別府が見えてきます。

高崎山
野生猿の餌付けで知られる高崎山
現在いる群れの数を表示している
別府
日本で3番目に造られた高層タワー、別府タワーが前方にある

 別府温泉は明治時代から本格的に開発が始まりますが、温泉の人工掘削、別府港開発、九州で初めての市電導入、鉄道の整備など当時の最新技術を使っています。
 全盛期は1970年代ですが、別府八湯の多彩な入浴施設、別府地獄めぐりなど視覚に訴える観光資源があるため強い集客力があります。

 ※ 別府八湯温泉道公式HP に移動します

血の池地獄
インパクトのある血の池地獄
竹瓦温泉
1938年築の竹瓦温泉
駅前高等温泉
別府駅近くの駅前高等温泉

 150ヶ所の温泉施設があり、その中の88ヶ所を巡るスタンプラリーがあるとか。

アーケード
各地ですたれ気味のアーケード街も元気
吉四六さん
大分民話のキャラ吉四六(きっちょむ)さん
日出のかれい
カレイはよいが、なぜキティちゃんだ?
謎は翌朝とけました

 別府を出て日出(ひじ)を通過。キティちゃんの隣にいるのはカレイです。
 日出の海底は真水が湧き出すため、くさみの無い上質のカレイの産地。城下かれい(しろした)としてブランド化されています。

かれいトラック

杵築(きつき)の武家屋敷にも寄りました

杵築1
左右を高台に挟まれた大通り

 杵築(杵築)は国東半島(くにさき)の南に位置する小さな城下町。小さいけれど武家屋敷や商家が保存され重要伝統的建造物群保存地区となっている。着いたのが夕刻で、見所はみんな閉まっていたが、ひと周りしてみた。

 ※ 杵築市観光協会公式HP  に移動します

谷底になる低地の大通りに商家が並び、南北の高台に武家屋敷が集まるというサンドイッチ型城下町という珍しい構造。

案内板
谷と南北高台が分かりやすい
本町備後屋
本町備後屋、昔畳屋今は和食店
高台の武家屋敷
高台には武家屋敷
芝居小屋
きつき衆楽観、芝居小屋がある
杵築城
海に面した杵築城、ここはカブトガニの生息地だとか
廃ドライブイン
廃ドライブイン跡でテント泊。

 暗くなる前にテント泊の場所を探すと、国道わきに廃ドライブインの跡。今回あちらこちらの国道沿いで廃業したドライブインを見ました。高速道路の伸張やコンビニの拡大で、経営が成り立たなくなったのでしょう。
 若い世代はドライブインを知らないかもしれない。

サンリオキャラクターパーク
日出町に位置するのだ

 夜が明けたら何やらテーマパークらしき物があるのに気づいた。人気が無いので廃テーマパークかと思ったら、現役のサンリオキャラクターパークハーモニーランドとやららしい。
 昨日、日地町の看板に城下かれいと共にキティちゃんが描かれていた謎がとけました。

USAにいきました、アメリカではありません

USA
日本語の方が小さい

旅ジョークのひとつ、USAは宇佐(うさ)です。大分県の北部にある街で宇佐神宮が有名な所。宇佐市も意識しているのか、英語のウエルカムボードがありました。

走行ルート
今日の走行ルート

    神社はコンビニ・チェーン?
 お祭りや初詣、大晦日の時以外はあまり意識しませんが、神社は周りに沢山あります。そして神社の多くは系列でまとめられます。系列とはどの神様をお祀りしているかということ。
 八幡宮を始めとして有名どころは稲荷、伊勢、天神、諏訪、出雲、浅間、住吉、秋葉、白山、春日、熊野など、ちょっと名前を聞いたことがある系列でも沢山。これ以外にも一部地域ではメジャーという系列があります。
 不敬を承知で言いますが、コンビニのチェーン展開に例えると分かりやすいですね。コンビニの本部、またはフラッグショップに相当するのが総本宮です。本社の祭神を他所でも祀ることを分霊といいますが、新しくコンビニ支店が増えるようなものです。
 ※ 神社の系統をまとめたサイト に移動します

鳥居
大鳥居、平日の早朝で誰もいない

八幡総本社 宇佐神宮

 宇佐神宮は八幡神(はちまんしん、やはたのかみ)を祀りますが、全国に11万あまりある神社のなかで4万を占めるのが八幡神系列。神社界の7/11ですね。
 八幡様とは15代応神天皇(おうじんてんのう)の化身で、571年に宇佐に示現されたといいます。そして宇佐神宮は八幡系列神社のトツプです。

 ※ 八幡総本宮宇佐神宮のHP  に移動します

案内図
案内図、背後は原生林
原生林
原生林は天然記念物に指定される
本殿
上宮本殿、3つの建物で構成、いづれも1860年前後の建立
覆いかぶさる楠は樹齢800年とか
内宮
八幡造の内宮は国宝
若宮神社
若宮神社

 近年、大分県一のパワースポットとして人気とか

豊後高田の昭和の町です

駅通り商店街
コロナ状況下の平日なので人出はなし

 豊後高田は国東半島の西に位置する街で、江戸時代~昭和中期にかけて海運の拠点として栄えました。しかし、他の多くの地方都市同様、衰退が目立ちます。
 2001年(平成13年)より、昭和の雰囲気の残る商店街を「昭和の町」として観光資源化し、人を呼ぶことに成功しています。

 ※ 昭和の町 豊後高田市公式観光サイト に移動します

案内図
川をはさんで2ヶ所に分かれる
昔の様子
昭和中期の様子かな
商店街2
自動車普及以前の商店街だな
レトロな店
レトロな店が営業している
年期の入った店
ここはなかなか年期が入っている
昔の品
昔の商品などを展示する一店一宝運動
飲食店
ロウ見本には昭和中期の価格が書いてあった
画像をクリックすると拡大します
呉服屋
古くから続く呉服店
地図
7店から始まり現在59店が参加
ミニ博物館
無料のミニ博物館
トラタロウの高校時代の文物も展示
40年前だと歴史に近いか
ボンネットバス
売り物のひとつボンネットバス、運行は週末のみ
レストア
レストアの様子を解説
運転席
インドとかの田舎だと、こんな感じのバスあります
ミニ博物館2
有料ミニ博物館もあり
ナミヤ雑貨店
東野圭吾原作映画のロケ地になりました

中津から大分を離れました

 中津は大分県北部の西端に位置する人口3番目の街。大分は旧分国法で豊後の国だが、中津は豊前に属するのが不思議。福岡県になっていてもおかしくなかった。見所は耶馬渓青の洞門

福岡との境に位置
地元の有名人は福沢諭吉
福沢諭吉旧居、生まれは大阪だが19歳まで居住した家

 中津城にも行ってみた。天守は昭和の復元だが、石垣・堀は建設時の物が現存する。秀吉の軍師・黒田官兵衛(如水)が建てたが、黒田家が豊前(現・福岡県)に移封された後、細川忠興(ほそかわただおき)が受け継ぎ増築している。

日本三大水城のひとつとか
細川忠興が増築した石垣の境

      細川忠興(ほそかわただおき)を知ってますか?
 戦国武将の1人ですが、属性すごく多い人です
・父の細川藤孝(幽斎)も戦国武将で歌学の大家
・自分も文化人で茶の湯では利休七哲(利休の高名な弟子)の1人
・妻は明智光秀の娘の珠、細川ガラシャ夫人として夫より有名かな
 ガラシャ夫人美人で有名だが忠興もイケメン
・信長・秀吉・家康という戦国の三傑全員に仕える
九州征伐、小田原征伐、朝鮮の役、関ケ原、大阪の陣などに参加
小倉藩初代藩主、子の忠利が加増・移封で肥後(熊本)の大名
 小倉藩主の時、巌流島の決闘が行われている
・第79代総理大臣・細川護熙(ほそかわもりひろ)氏は直系子孫

忠興とガラシャ夫人の像

 細川忠興は戦国時代を舞台にしたストーリーにかなり登場します。でも忠興をメインにした物語がほとんど無いのが不思議。大河ドラマの主役になってもおかしくないのにね。

細川忠興を紹介するブログ に移動します

城を築いた黒田如水夫妻の像
この橋を渡ると福岡県

 40年ぶりの大分は楽しかった。また10年後ぐらいに来たいですね。

 行けるかな自転車旅行・九州一周⑤福岡編に続きます

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この記事を書いた人

 トラタロウは元世界史・地理の教員です。授業のネタにするため毎夏・冬休みにバックパッカーとして海外旅行に出かけ、83ヶ国を訪れました。旅行情報や旅ネタを紹介していこうと思います。
 2022年(令和4年)11/30よりマレーシアに移住しました。クアラルンプールに住み、姉妹ブログ『KLダイアリートラタロウ』を作って、移住やマレーシアの情報を発信する予定です。
 でも当分はネット環境構築でうまく更新できないかもしれません。
 

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