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世界のB級グルメ/35 スナック・軽食 in フィリピン

スナックを求めて集まるダバオの若者たち

 現地食探求はバックパッカーのたしなみ。世界のB級グルメを紹介します。今日のお題はフィリピンのスナックや軽食。フィリピン人は「1日に5回は食べる」と言われていますが、メリエンダ(Merienda)という午前と午後の「おやつ」の習慣があるためです。。甘いお菓子も食べますがスナックや軽食も多いので、お菓子とは別にまとめてみました。
 日本では「スナック菓子」と呼ばれる袋菓子のジャンルがありますが、SNACKの本来の意味は「軽食」です。ここでは袋菓子ではなく、「食事にするには少し軽い」、そして「甘くない物」を取り上げています。
 甘いお菓子は下記関連記事にあります。

※ 関連記事はこちら
  世界のB級グルメ/32 カレンデリア in フィリピン に移動します。
  世界のB級グルメ/33 ローカル飯・麺類 in フィリピン に移動します。
  世界のB級グルメ/34 お菓子 in フィリピン に移動します。
  海外旅行記NO67 フィリピン・ルソン島北部とマニラ① バナウエ、ボントック編 に移動します。

★ これが第100回目の記事です。ブログ開設から4年ちょっとかかりました。

目次

フィリピンのバイク移動屋台がすごい

 本題に入る前にフィリピンの移動式屋台を紹介させていただきます。東南アジア諸国は屋台天国。どの国にも固定式と移動式の屋台がありますが、移動式は人力移動やけん引式がほとんどですね。
 ところがフィリピンのカリトン( Kariton )ネゴカート( Negokart )と呼ばれる移動式屋台はバイクと連動していました。バイクでけん引ではなく、サイドカーのようにバイクと屋台部分が連結しているのです。
 その抜群の機動力には感動すら覚えます。でも屋台部分はかなり大きいので操縦は難しそう。

屋台1
バイク連動揚げ物移動屋台、屋根付き
屋台2
こちらはジュースまでセット
屋台3
インドネシアは人力移動屋台だった

揚げ物系のスナック

① エンパナーダ ( Empanada ) スペイン伝統のパイ包み

 かつてスペインは南米を中心に世界各地を植民地とし、「太陽の沈まぬ帝国」と呼ばれました。これらの地にはスペイン語カトリック、そしてスペイン料理が伝えられますが、その代表が小麦粉生地に具を包み揚げるor 焼いたパイの一種であるエンパナーダ。スペイン語で「包む」を意味する Empanar が語源のそれは旧スペイン支配下だった多くの国に共通する料理で、フィリピンもそれらの国のひとつです。

エンパナーダ1
形、サイズ、具は各国で異なる

※ スペインが支配した地域は中米(メキシコなど)、カリブ海(キューバなど)、南米(ブラジルを除く全部)など、アメリカのメキシコ湾沿岸もかつてはスペイン領でした。フィリピンはこれらの地域から外れますが、スペインの援助で世界周航を達成した航海者マゼランが立ち寄ったことからスペイン支配下に組み込まれます。フィリピンという国名も16世紀のスペイン王フェリペ2世が語源です。

エンパナーダ2
イロコス地方のエンパナーダ店
エンパナーダ3
家庭で作る素朴な品

 形、サイズ、具は各国で異なりますが、具を生地で包み加熱するのは同じ。フィリピンではひき肉ロンガニーサ(ソーセージ)チーズ細切り青パパイヤなどが特徴的な具です。
 ※ 日本ではパイ(折り生地)とタルト(練り生地)を分けていますが、欧米ではほぼ同じ食品の扱い。パイは英語起源、タルトはフランス語起源の言葉です。現在のパイ・タルトはオープントップの形状も多いですが、本来は具を包み込む食品で、エンパナーダも同じ分類になります。
 このような食品はヨーロッパでは中世から保存食として普及していました。生地で具を密封、加熱することで数カ月の保存が可能ですが、生地は食べなかったとか。

エンパナーダ4
包んで揚げます
エンパナーダ5
細切りは青パパイヤ

 イロコス地方(ルソン島北西部)ビガンのエンパナーダ専門店の様子です。手際よく大量のエンパナーダが作られていました。お好みで酢やスパイスソースをつけていただきます。

エンパナーダ6
で、でかいぜ
エンパナーダ7
切ると卵が出てきます

 エンパナーダは国ごとに異なりますが、同じ国内でも違います。フィリピンのルソン島北部ではオレンジ色で薄くパリッとしており、南部は甘目の厚い生地でしっとりしている。

② チチャロン ( Chicharon ) 豚皮の揚げせんべい

 豚の皮を揚げて塩味をつけた物で、知らずに食べると揚げせんべい? と思います。酒の肴としても親しまれていますが、麺類やシシグ(炒め物定食)のトッピングなどにも利用される優れ物。鶏皮や野菜を原料としたヴィーガンチチャロンもあるそうです。
 安価で、美味しくて、珍しいので日本へのお土産にしたいところですが、肉製品扱いになるので日本へは持ち込めないのが残念。現地で楽しみましょう。

チチャロン1
味、食感共に揚げせんだな
チチャロン2
カワイイ包装の物は旅行土産にしたいが…

 チチャロンもスペイン伝来の料理で旧スペイン植民地全般にあります。ところが名前は同じでも国によっては皮つき豚肉や三枚肉などを使った豚肉料理になるみたい。トラタロウの行った旧スペイン植民地国でチチャロン=豚皮揚げせんべい、と確認できたのはフィリピンとメキシコのみ。

③ アドボン・マニ ( Adobong Mani ) 揚げピーナッツ

 マニ(Mani)とはピーナッツ。アドボンは「煮る」なので昔は煮豆だったのかもしれませんが、現在は油で揚げています。基本は揚げた薄皮つきピーナッツに塩、トウガラシで味をつけ、揚げガーリックスライスを散らした物。屋台では色々な味つけの物、そら豆やグリーンピースを使った物、砂糖をからめた甘納豆みたいな物なども売られ種類が豊富です。
 ピーナッツはペルーやボリビアなどアンデス山脈のあたりが原産地で、スペイン人によって世界に広まりました。スペイン語でピーナッツの呼び方は複数ありますが、旧スペイン植民地国ではマニが一番多いとか。

マニ1
バイク連動屋台のマニ屋
マニ2
長距離バス車内にも売りに来る

 莢(さや)ごと茹でたピーナッツも売られています。日本人にはあまりなじみの無い茹でピーナッツですが、産地ではけっこう普通の食べ方。以前トラタロウが住んでいた浜松も産地なので、スーパーで売られていました。

マニ3
茹でるとあまりピーナッツらしくないけど
マニ4
手前には甘納豆、そら豆などが見える

④ ルンピア ( Lumpia ) 色々な種類の春巻き

 多くの東南アジア諸国同様フィリピンにも華人(中国系)がいますが人口の1.6%程度で、人口の23%もいるマレーシアと比べると比率は低いです。でも経済と食生活に与える影響は強く、そのひとつが春巻き。
 街頭や市場には各種の春巻きを売る店が多く、春巻き密度は中国本土よりも上ですね。ちなみにフィリピン華人はほとんど福建系で、福建省の春巻きである潤餅(ルンピア)を伝えたのです。

ルンピア1
市場で春巻きを揚げる
ルンピア2
右からバナナ、野菜、肉の春巻き
ルンピア3
黄色い皮もあります

 代表的な春巻きです
・ルンピア・トゲ( Lumpia Toge )
トゲは「もやし」ですがひき肉なども入る一番一般的な物。
・ルンピア・グーライ ( Lumpia Gulay )
野菜中心のヘルシー春巻き
・シャンハイ ( Shanghai )
小型だが肉中心の春巻き。なんで上海なのかは不明。

ルンピア4
少し小型のシャンハイ

・ダイナマイト ( Dynamite )  青唐辛子1本をそのまま包んだ爆発する味
・ルンピア・サリーワ ( Lumpia Sariwa )  生の皮で肉・野菜を包んだ生春巻き
・トゥロン ( Turon ) バナナを入れて揚げたお菓子春巻き

ルンピア5
青とうがらしはインパクト絶大
ルンピア6
焼いた薄皮で巻くサリーワ

 フィリピンには丼物的なメニューもありますが、ご飯やチャーハンにシャンハイをのせた物も人気。

ルンピア7
春巻き丼です
ルンピア8
トゥロンとルンピアのチェーン店

⑤ 様々な揚げ物 ( Pritong ~) なんでも揚げてしまいます?

 あちらこちらに揚げ物屋があり、様々な具材を揚げてくれます。「揚げる」はタガログ語で Prito ( プリト )、揚げ物は Pritong でその語尾に具材名が入ります。フライドチキンならプリトン・マノックですね。
 店の前にはマニンソース(醤油ベースの甘だれ)、スパイシーソース、酸味ソースなどの容器があるのでセルフでかけていただきます。
 ちなみち串に刺されているので「串揚げ」にも見えますが、ほとんどの物は揚げてから串に刺しています。

揚げ物1
バイク連動移動揚げ物屋台
揚げ物2
どのソースをかけようかな

 揚げ物屋にも2タイプあります。好みの具を注文するたびに揚げてくれる所と、揚げ置きを売る所。前者は都市の繁華街で見かけましたが、後者の方が多いですね。

揚げ物3
ここはその都度揚げてくれた
揚げ物4
ここは大量に作って置いておきます

 揚げるのは同じなので春巻きもあります。でもフライドチキンは別格?なのか専門屋台でしか見ませんでした。

揚げ物5
多種多様な揚げ物が並ぶ
揚げ物6
ボール系の揚げ物具材

 代表的な揚げ物
① ボール系 …魚、イカ、チキンなどのすり身をデンプンと混ぜてボール状にした物。安いけどデンプンの方が多いので、あまり素材の味はしない。まあ揚げたては何でも美味です。
② キキアム( Kikiam )…魚すり身とデンプンを合わせた物だが、フィッシュボールより魚の味がします。

揚げ物7
ボール系です
揚げ物8
キキアム

③ イサウ ( Isaw ) …焼き鳥屋でも扱う鶏の腸。クセは無いが味も無いので食感で食べる物。
④ レバー ( Liver ) …豚レバーは日本の総菜店と同じ味。鶏レバーはあまり見ませんでした。

揚げ物9
腸なのでクネクネしています
揚げ物10
普通に美味しい揚げレバー

⑤ 豆腐 ( Tokwa ) …豆腐は Taho という表現もあるが、これはデザート豆腐に使われる言葉みたい。
⑥ イカリング ( Calamares ) …イカは英語の Squid ではなく、スペイン語のカラマレスと呼ばれていた。

揚げ物11
普通の揚げ豆腐、和風だしが欲しくなる
揚げ物12
普通のイカリング、ウスターソースが欲しくなる

⑦ クウェクウェ ( Kwek-Kwek ) …揚げ物類で一番有名。鮮やかなオレンジ色の衣が衝撃的だがアナトー(ベニノキ)というフィリピン人が妙に使いたがる着色料のため。ウズラ茹で卵の揚げ物だが、衣が厚目なだでけで日本のお惣菜物と味は変わりません。

揚げ物13
始めはびびるオレンジ色
揚げ物14
でも色と味は関係ありません

※ Kwek-Kwek のカタカナ音訳だが、「クエック・クエック」、「クウェ・クウェ」、「クウェック・クウェック」、「クエッ・クエッ」、「クエ・クエ」などとやたらに多くて困る。
 昔ドイツの文豪・詩人 Goethe のカタカナ音訳は沢山あったというが、現在は「ゲーテ」に統一されています。Kwek-Kwek のカタカナ音訳もいつか統一される…ことはないかな。

焼き物系スナック

① 焼き鳥 ( Inasal ) 未知の部位が多すぎる

 路上でモウモウと煙をあげながら焼かれているのは、まごうことなき焼き鳥です。アナトー(ベニノキ)でオレンジ系に着色されているのが日本のそれとは違いますけど。
 日本の焼き鳥も専門店では様々な部位を提供しますが、フィリピンはそれ以上かも。鶏の足(通称アディダス)鶏の頭(通称ヘルメット)鶏の腸(イサウ)など「これ食えるの?」といった特殊部位までありました。
 もちろん正肉もありますが特殊部位は安いのが魅力。食料難の時代に捨てていた部位を利用したのが始まりとか。

焼き鳥1
好きな部位を選ぶと焼いてくれる
焼き鳥2
後列左から豚皮、鶏足、鶏頭、正肉、鶏腸

 鶏足、鶏頭は肉がほとんどなく食べでがありません。鶏腸はクセは無いので、見た目を気にしなければオススメの部位ですね。味はあとからつけるソースによっても変わりますが、醤油系が多いので日本人にはOK。

焼き鳥3
市場の鶏腸、鶏頭、鶏足の生
焼き鳥4
焼けばみんな美味しくなります?

② ベータマックス ( Betamax ) 不思議な名前の血の料理

 日本ではおそらく廃棄されているのが屠畜の際に出る豚の血。でも豚肉食の伝統が長い欧州や中国では食用にされるのが普通。欧州では血のソーセージ(ドイツのブルートブルストなど)、中国では血を加熱して固めた血豆腐があります。血を食べると聞くとゲテモノと感じますが、レバー的な味なので食べれば納得ですね。
 フィリピンの血豆腐的な食品がベータマックと呼ばれる物で、串に刺した物を焼き鳥屋で食べるのが一般的です。その他スープに入れたり麺の具にもします。

ベータマック1
知らないと???の食品
ベータマック2
焼き鳥仕様に準備されます

 ちなみにベータマックは日本の工業製品の名前でした。トラタロウ世代はかろうじて記憶していますが、かつてビデオテープが普及し始めた頃の日本で、ソニーが作ったビデオテープ規格の製品。やがてVHSに押されて消えてしまいましたが、切った姿がテープケースみたいな大きさだった、というのが由来みたい。

③ たこ焼き ( Takoyaki )  もはや別な食品です

 東南アジア諸国に広まっている日本食として寿司やラーメンが思い浮かびます。でも一番広まっているのはたこ焼きかも。専用の穴あき鉄板を用意すれば手軽に営業開始できるのが強みですね。フィリピンでもフードコートにかなりの率でたこ焼き屋がありました。
 ただタコは高いためかあまりありませんで、その代わりイカ、エビ、ツナ、肉類、ベーコン、ハム、チーズなど具の多彩さが売りです。これもたこ焼きの良い所かな。

たこ焼き1
提灯がいいね

 問題は味付け。日本ならソースか醤油味。フィリピンにも醬油はあるのですが、たこ焼きにはチリソース、マヨネーズなどをミックスしてドバドバかけ、チーズまでふる始末。見た目はタコ焼きですが、味的には完全に違う食品に異常進化しておりました。

たこ焼き2
さすがに串では作っていません
たこ焼き3
これはこれで美味いかも

④ チーズパンデサル ( Cheese Pandesal ) スペイン伝来のパン

 フィリピンは「お米を食べなきゃ食事ではない」という考えが強い国。でも朝食ではパンデサル(塩のパン)というスペインから伝わったパンは人気。名前に反してそんなに塩気が強いわけでもなく、様々なオカズと組み合わせ可能なパンです。
 これにフィリピン人が好きなチーズを加えたチーズパンデサルはスナックとしても親しまれています。面白いのがバイク連動の屋台で売りに来ますが、オーブン機能もあるので動くパン焼きかまどであること。

チーズパンデサル1
素朴なパンデサル、Sal は「塩」
チーズパンデサル2
焼きたてチーズパンデサル
チーズパンデサル3
オーブン付きの移動屋台

 英語を習い始めた時にパンは Breadと知り、Pan は英語じゃないの? と思いませんでしたか。そう欧州にはラテン系の国とゲルマン系の国がありパンの名称も違うのです。
ラテン系の国(スペイン、ポルトガル、イタリア、フランスなど)は Pan に近い発音。例・伊語ではパーネ
ゲルマン系の国(イギリス、ドイツ、オランダ、北欧など)は Bread に近い発音。例・独語ではブロート
 幕末に軍事など諸技術をフランスから導入(軍用食としてのパンを含む)したことから、日本ではパンと呼ぶようになりました。その後はイギリスからの技術導入が多くなり、イギリス風の食パンなども入りますが、名前だけはフランス流が続きました。

⑤ スルメ焼き ( Daing na Pusit 、Tuyong Pusit ) ビールに合います

 イカ( Pusit )はフィリピンでも人気食品。これを干して( Daing またはTuyong )スルメにする知恵は東南アジア諸国でも共通です。これを焼けば美味しさ倍増ですね。
 日本の屋台では生のイカを焼くのが主流ですが、フィリピンではスルメ焼きが人気。ただ今回はマニラでしか見なかったので地域差があるのかも。
 ちなみに焼きスルメはスパイスソースや酢をかけていただきます。マヨネーズはやらないの?

スルメ1
炭火であぶってくれます
スルメ2
市場で売られるスルメ
スルメ3
マニラ中華街でも焼いていました

蒸し物系スナック

① シオマイ ( Siomai ) 日本語で言っても通じます

 春巻き豆腐焼売肉まんなど中国起源の食品は華人の多い東南アジア諸国ではきわめてポピュラー。でも春巻きと焼売に関しては、その普及度はフィリピンが随一。もはや国民食と言っても過言ではありません。駅前、繁華街、バスターミナルなど人の集ま所には必ずシオマイと呼ばれるフィリピン焼売が売られます。
 焼売は北京語だと「シャオマイ」、広東語だと「シウマイ」という感じらしいですが、フィリピン華人の9割が福建出身なので福建語の音で「シオマイ」と呼ばれています。音が近いので日本語で「シューマイ」と言っても通じました(笑)。

シオマイ1
繁華街のシオマイ屋
シオマイ2
自分でタレやラー油をかけます

 シオマイが広く売られる理由の一つが準備が簡単なこと。簡単な蒸し・保温機材があるため、どんな店でも片手間にシオマイ販売が可能。既製品も多いので買ってきてセットするだけ。あとは醤油、チリソース、ラー油などを用意です。

シオマイ3
これだけで販売可能
シオマイ4
これを買ってセットするだけ

 具は豚肉がメインですが、シオマイ専門のスタンドだとビーフチキンエビツナチーズなど選択肢を多くして差別化を図っていました。少しお値段高めですが品質も高め。

シオマイ5
シオマイ専門スタンド
シオマイ6
カラマンシー(小型ライム)つきです

 ジャパニーズ・シオマイなる物がありまして、何だと思ったらカニカマを入れて海苔で包んでありました。

シオマイ7
どこが日本なの?
シオマイ8
インドネシアのシオマイ屋

 インドネシアにもシオマイはありますが、ムスリム(イスラム教徒)が多いので、豚肉は使わず鶏肉です。それはよいのですが安い物だと肉が極少なくデンプンボールみたいなのが残念。高いものはちゃんと焼売でした。
※ インドネシアのシオマイはこちら
  世界のB級グルメ/30 スナック・飲料・フルーツ in インドネシア に移動します。

② シオパオ ( Siopao ) そのまんま肉まんです

 肉まんも蒸し器や保温機材だけで販売できるのでよく見ます。アサドAsado、チャーシュー)、ボラボラBola-Bola、ひき肉)などが具の中心ですが、日本に無さそうなのは塩漬け卵かな。
 中国では肉まんは包子(パオズ)ですが、フィリピンは福建語起源の焼包(シャオパオ)が名前の由来。

シオパオ1
これが塩漬け卵入り
シオパオ2
チョコ、ウベなど甘い系もあり、小豆は無し

 フィリピンにも小豆( Mongo )はありますが漉し餡にすることは無いそうです。甘く煮た粒をハロハロなどのトッピングにすることはあるのに不思議。漉し餡には緑豆ウベ(紫イモ)が使われています。

その他のスナック

① バロット ( Balut ) 見た目はグロいアヒルゆで卵

 フィリピンを代表する珍味。アヒルの茹卵なのだが、孵化途中の物を使っているのでカラをむくと血管みたいな模様や羽毛、クチバシまであって(孵化の状態による)見た目はグロテクス。
 でも食べると茹で卵と茹で鳥肉の混じった味で普通に美味しい。最初に穴をあけて鶏スープみたいな汁をすするのが通の食べ方とか。店によっては孵化の度合が数字で書かれている所もあるので、あまりアヒル化が進んでないペノイ( Penoy )と呼ばれる物が素人には食べやすいでしょう。

バロット1
鶏卵より青みがかり、少し大きい
バロット2
慣れないと見た目でダメです

 フィリピンではバロットは大変精がつく食品で媚薬・精力剤になると信じられているらしい。そのためか現地のおじさんがよく食べているような気がします。
 日本でも江戸時代に鶏卵は精力剤とされ、花街で売られていた。滋養強壮にも良いということで、病気見舞いに贈る習慣が昭和30年代まであったみたい。大規模養鶏が始まるまで卵は高級品だったことも理由のひとつで、江戸時代の卵は現在の通貨に換算すると¥400くらいに相当するとか。もちろん1ヶの値段です。すげ~な卵。

バロット3
観光地のスナック屋台で
売られるバロット
バロット4
バロット吟味中のおじさん

 タイ、ベトナム、カンボジア、ラオスなど東南アジア諸国にも同じ食品があるというが、なかなか見つかりません。フィリピンは見つけやすいのでトライするならここです。

② マイス ( Mais ) そのままトウモロコシ

 トウモロコシはスペインが支配した中米が原産地で、フィリピンにもスペイン語でトウモロコシを意味するMaiz (マイース)の名で伝わりました。
 あちらこちらで茹でトウモロコシが売られていますが、日本の異常に糖度がたかいそれに比べると甘さでは劣り、もちもち感を楽しむを物です。
 ビナトグ ( Binatog )、白トウモロコシ粒のミルク煮、甘・塩両方あり。ギナタン・マイス ( Ginatang Mais )、トウモロコシのココナッツミルク煮などもあります。

マイス1
赤粒が混じる品種は何?
マイス2
朝ご飯にビナトグをいただく
マイス3
ビナトグのスタンド

③ 青マンゴー ( Green Mango ) 後を引く酸味が好き

 日本ではそれなりのお値段となるマンゴーですが、熱帯諸国ではワンサカ採れ激安です。マンゴーはそこらへんの街路樹や庭木にもなっており、3月~5月にはたわわ状態。
 この時期に街頭で売られるのが未熟な青マンゴーを拍子木に切った物。甘さはありませんが独特の酸味が後を引く美味しさなのです。トラタロウはそのまま食べるのが好きですが、フィリピンではスパイス塩やバゴーン(Bagoong、アミの発酵調味料)などをつけて食べています。

青マンゴー1
お好みでスパイス塩
青マンゴー2
バゴーンつきで販売中

※ マンゴー生産国では生食の他に様々な利用をしています。関連記事はこちら
  世界のB級グルメ/05 マンゴー in インド に移動します

青マンゴー3
天秤棒がいいね
青マンゴー4
たわわに実るマンゴー

各種飲料

 フィリピンにはマレーシアのテタレ(ミルクティー)やベトナムのカフェスアダー(アイスコーヒー)のような国民的飲料はありませんが、人気のある物を挙げてみます。

① ヤシの実ジュース ( Buko Juice ) 南国らしさでは一番

 東南アジア~南アジア全般で愛飲されるのがフィリピンでいうブコジュース。ココヤシの未熟な実の中にある果水(ココナッツウォーター)を飲みますが、未熟なゼリー状の胚乳も削って入れてくれます。南国らしくて美味しそうなのですが、実はそんなに甘いわけでもない水。ゼリー状の胚乳も味は特に無し。でもナトリウム、マグネシウムなどの電解質が入っていて体に良いと信じられており人気ですね。
 完熟すると胚乳は固くなり、ここがココナッツになります。

ヤシの実1
実を割って果水を出します

 フィリピンのブコジュースは2種類あり。ひとつは純粋なヤシの実の果水で少し高い。もう一つが果水に水・コンデンスミルクなどを増量材として入れたもので安くなります。

ヤシの実1
外側を削る(外皮つきは重いのです)
ヤシの実3
こちらはちょっと混ぜ物

※ もうひとつの熱帯らしい飲料がフィリピンではテュブ ( Tubo )と呼ばれるさとうきびジュース。でもルソン島しか知らないトラタロウは見かけたことがありません。
 産地がネグロス島やセブ島なためか、季節の問題なのか?

② 怪しい街頭ジュース

 街頭や屋台でカップにくんでくれるジュースです。水や氷が怪しいので自分の責任で飲んでもらいますがトラタロウは特に問題ありませんでした。パイン、メロン、カラマンシー(小型ライム)、ヤシの実パンダン、Black Gulaman (黒ゼリー)などがありますが、安い割に美味しい。

粉末ジュース1
怪しいジュース、お腹壊さない?
粉末ジュース2
意外に美味しい

 スーパーに行くと TANG (タン)というブランドの粉末ジュースが大量に売られています。フィリピンで大人気なのですが飲んでみると粉っぽさも無くなかなか美味。真偽のほどは分かりませんがこれに少し手を加えれば街頭の怪しいジュースになりそうな感じです。

粉末ジュース3
フィリピンのTANG
粉末ジュース4
マレーシアのTANG

 現在住んでいるマレーシアに戻りましたが TANG が売ってました。あの美味しさなら、と買ってみましたがフィリピンで飲んだ時より美味しくありません。旅行中だから美味しく感じたのかな?

粉末ジュース5
手作りレモンジュース美味でした

 2回、合計30日あまりのフィリピン滞在経験からまとめましたがまだ不十分感があります。
 フィリピンは楽しいのでまた訪問して充実させていくつもりです。


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この記事を書いた人

 トラタロウは元世界史・地理の教員です。授業のネタにするため毎夏・冬休みにバックパッカーとして海外旅行に出かけ、83ヶ国を訪れました。旅行情報や旅ネタ、海外食生活を紹介していこうと思います。
 2022年(令和4年)末よりマレーシアに移住しました。クアラルンプールに住み、姉妹ブログ『KLダイアリートラタロウ』を作って、移住やマレーシアの情報を発信しています。よろしかったらご覧ください。
https://www.logrecodocu.website/
 
 

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