イエローストーン国立公園を出てワイオミング州を東に進みます。とりあえず国定公園のデヴィルスタワーに向かいましょう。その後90号線から29号線に入り、ミシシッピ川沿いを南下してローラ・インガルス・ワイルダー終焉の地を目指します。
ひたすらドライブになりますが、所々で観光しながら進みました。
最初の町がコーディ(Cody)です
2014年(平成26年)8/3(日)
イエローストーン国立公園を出て東へ。今日はジレットという街まで行きたいと思います。
人口9000人ほどの田舎町だが、有名な物がひとつあります。町の創始者ウィリアム・F・コーディの別名がバッファロー・ビル。
アメリカの開拓者であり「ワイルド・ウエスト・ショー」の興行で西部を紹介したことで知られます。町の名も彼の本名からとられました。
オールド・トレイル・タウン( Old Trail Town )
コーディの郊外にある野外博物館。
歴史家ボブ・エドガーにより集められた1879年~1901年にかけて建てられた28の建築物を中心に展示されています。
アメリカ開拓時代を象徴する古民家や商店、酒場などが興味深い。『大草原の小さな家』の世界だな。
山を越えてジレット(Gillette)へ
コーディを出てからは田舎道をひた走るのみ。途中での山越えが唯一の変化。
全米一のスーパーチェーンだけあってウォルマートはどこにでもある感じ。人口1万人に足りないコーディにもあったので買い出し。でも、お惣菜類はフライドチキンやマカロニサラダがあるくらいで、基本は保存食の店だ。
ビックホーン山脈を越えます。モンタナ州からワイオミング州にまたがる250Kmの山脈で3000m級の山々が連なる。ロッキー山脈の一部みたい。
コーディの野外博物館を見る以外は、ほとんど走るだけ。350マイル(560Km)ほどの走行距離ですが、こんなの当たり前の日々になります。
アメリカはヤード・ポンド法の国なので車関係はマイル表示。1マイル=1.65Kmです。
アメリカのスーパーやコンビニは基本的に保存食売り場です。日本のようなお弁当、お惣菜類の販売はほぼ無し。あってもフライドチキン、サラダ、ホットドックぐらい。
電子レンジのある宿だったので冷凍食品弁当?を買ってみたが不味い。
デヴィルスタワー( Devils Tower )がすごかった
2014年(平成26年)8/4(月)
本日も沢山は走ります。ほぼ唯一の観光が朝一で訪れたデヴィルスタワー。その後サウスダコタ州に入り、ラピッドシティを経て終日走りましたがサウスダコタ州を抜けられません。アメリカの州は広大だな。
ちなみにアメリカ国内には4つの時差があります。そしてサウスダコタ州内では東西で30分の時差がありました。そんなに細かく分ける必要があるのか?
ジレットからほど遠からぬ所にあるのがナショナル・モニュメント(国定公園)のデヴィルスタワー。2億年まえの火山活動で固い溶岩が塊になって突出し、巨大な岩が山のようにそびえる特異な景観。
トラタロウの世代はs・スピルバーグ監督のSF映画『未知との遭遇』を封切で見ています。そこに登場したデヴィルスタワーに驚愕しました。よもや実在の地形とは思いませんでしたね。
デヴィルスタワーは固い溶岩が突出してできた岩頸(がんけい)という火山現象。
静岡の烏帽子岩、スリランカのシーギリア・ロックなど世界の奇岩が仲間です。
デヴィルスタワーの高さは麓からだと386m、頂上は91m×55mの広さがあり、様々な動植物が暮らす特殊な環境を保っています。
柱状節理という垂直方向の割れ目が特徴。溶岩が冷える時に収縮してできました。北アイルランドのジャイアント・コーズウェイや福井県の東尋坊が観光地として有名ですね。
ラピッドシティ(Rapid City)に寄ってみた
ラピッドシティはサウスダコタ州西部の中心都市。周辺に多くの見所があり観光の拠点となる街。一度ミズーリ州まで行ってここに戻る予定なので観光はしないが寄ってみた。
シアトルとボストンを結ぶ高速道路が90号線。これに乗ってサウスダコタ州を縦断します。
途中の休憩所でミッチェルという町にコーンパレスなる建物があると知ります。トラタロウは知りませんでしたが、同行者の子供時代の地理資料集に載っていたとか。
本日はこの街で宿泊して、翌朝見に行くことにします。
本日は454マイル(726Km)走破。
$66(¥6884)のモーテルに宿泊。
近くのファストフード店でトリプルスタッフというビーフ、ターキー、ベーコンの3種類入りのサンドイッチを注文。
$7.69(¥792)と安いのに肉類の盛りがすごいのに驚いた。
これがミッチェル(Mitchell)のコーンパレス
2014年(平成24年)8/5(火)
コーンパレス(Corn Palace) とは何ぞや? トラタロウも知りませんでしたが、1892年にミッチェルに造られた建物で、外壁がトウモロコシの穂軸で作られた壁画で飾られています。
朝ここに寄ってから出発します。
これがコーンパレスです。でも8月末の収穫祭に向けて改装中。壁画もあまりないし、丸屋根も降ろされていました。初代コーンパレスは木造だったが、これは現代建築。
※ コーンパレスのHP に移動します
わかるかな世界の「三大穀物」
世界の「三大〇〇」という表現がよく使われます。2つはすぐ思いつきますが、3つめは何だったかな? という事があります。
では、「三大穀物」は何でしょう? 小麦、米はすぐ出ますが、3番目のトウモロコシはすぐでない方も多いでしょう。理由としてはトウモロコシは人が食べるより、飼料に使われる事が多いからですかね。でも生産量は10.3億トンで、小麦(7.4億トン)、米(4.8億トン)より多いのです。
そのかなりの部分を生産するのがアメリカであり、特に生産量が多い北部諸州をコーンベルトと呼び、その中心がサウスダコタ州です。
オマハ(Omaha)までひた走ります
10:30ミッチェルを出てスーフォールズでインターステート・ハイウェイ29号線にはいります。州間高速道路と訳されるアメリカの高速道路は、偶数番号が東西、奇数番号が南北を結びます。
日本の高速道路と一番違うのは料金無料ということ。ただ田舎の州だと休息所があってもトイレぐらいで、店とか無いですね。
途中にある都市スーシティに寄ってみる。車の駐車に不便なダウンタウンはあまり栄えていない。
高速道路からオマハの環状線に入り市内へ。今日は無理せず明るいうちに宿($47=¥4869)を取ります。
本日の走行は284マイル(469Km)。
オマハは帰りに寄るので、今日は観光もせず、スーパーに買い出しのみでした。
カンザスシティ(Kansas City)経由スプリングフィールド行き
2014年(平成26年)8/6(水)
今日で目的地のミズーリ州スプリングフィールドに到着予定。
途中のカンザスシティに興味深い博物館があるので寄ってみました。
この日の走行は426マイル(703Km)、連日イヤと言うほど走っているのに、なかなか目的地に着きません。アメリカ広い!
このあたりで有数の大都市カンザスシティに着きました。当然カンザス州にある都市と思っていたら、街はカンザス州部分と隣のミズーリ州部分にわかれていました。前者は人口15万人、後者は46万人とミズーリのほうが優勢。ひとつの都市が2つの州に分かれているなんて不思議。問題はないのか?
アラビア蒸気船博物館(Arabia Steamboat Museum)
名前だけでは???の博物館ですね。
蒸気船アラビア号は1853年に建造された貨客船で、ミシシッピ川の交易で活躍していました。1856年に沈木と衝突して貨物もろとも沈んでしまいますが、1988年に発見・発掘されました。船体だけでなく開拓時代の交易品が大量に発掘され、当時の生活を知る貴重な史料となります。
アラビア号は全長54m、222トン、積載量45トンの外輪型蒸気船です。
ミシシッピ川から800m離れた農地の地下14mで発見されました。百数十年のあいだに川の流れが変わったのです。
土の中に埋まっていたことで保存状態は良好でした。出土した大量の交易品が展示されています。
カンザスシティからスプリングフィールド方面に向かうIS49号線に乗ろうとするが、初めての大都会で迷いまして大混乱。
20:00にスプリングフィールドに着きローカルモーテル$45(¥4665)に宿泊。
明日はローラ・I・ワイルダーが最後に住んだマンスフィールドに行きます。
夕食はビュッフェ(バイキング)の店。$10(¥1030)程度でいろいろ食べられてお得です。
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