空港で飛行機乗り継ぎの待ち時間が長かった時はどうしますか? トラタロウは状況が許せば空港から街に出てみます。短い時間でも異国の街をさまよったり、ご飯を食べるのは楽しいですよね。
現在マレーシアはクアラルンプール在住のトラタロウですが、2023年10月に一時帰国しましてマニラで乗り継ぎ。夜に着いて乗り継ぎフライトが翌日の午後2時と待ち時間が長いので街に出てみました。目的地はマニラの巨大市場のひとつバクララン市場(Baclaran)とチャイナタウンです。
とりあえずフィリピンのローカル交通手段ジープニーとLRT(市内電車)を使う最安の行き方をレポートします(最速を求める方は迷わずタクシーです)。
※ トップ画像はバクララン市場を走るジープニー
マニラ空港第一ターミナルからジープニーに乗ります
バクララン市場はディビソリア市場と並ぶマニラのローカルマーケット地帯。マニラ空港に近いので時間があれば行ってみるのもオススメ。また市場の中心部にあるLRTバクララン駅から市内中心部にアクセスできます。タクシーで行っても安いですが、フィリピン名物の乗合自動車ジープニーだと片道¥50もかからずに行けます。
とりあえず目指すのはバクララン市場の中心になるLRTバクララン駅。上記地図の下部がマニラ空港で第一ターミナルから市場南端に着くジープニーに乗れます。LRTバクララン駅から市内へも行けますので空港→マニラ市内への最安ルートでもあります。
クアラルンプールを夕刻に出発し夜9時過ぎマニラ空港に到着。フィリピンに入国しターミナルで夜を明かしました。
※ フィリピン入国にビザは不要ですが、事前に etravel という電子渡航申告システムで登録しておく必要があります。
いくつかのブログで第一ターミナルからバクララン地区へ行く方法が紹介されています。ターミナルから離れた場所からジープニーに乗る例がありましたが、2023年10月現在、第一ターミナル横の道からジープニーに乗れます。LRTは空港まで延長予定ですので、また状況は変化するかもしれません。
昼間の乗り場の写真を追加しておきます。
第一ターミナルを出て右手に進みます。ターミナル建物の端から50mほどで普通道路と交わり、ここにバクララン行のジープニーが停まります。とくに表示はありませんが、地元民も待っているので聞いてみましょう。
ジープニーとミニバスが来ますが、どちらもフロントに Baclaran と行先表示を出しています。料金はジープニー12ペソ(¥33)、ミニバス15ペソ(¥41)でした。
ジープニー(Jeepney)って何?
インドのオートリキシャー、タイのトゥクトゥクなど世界にはその国独特の交通機関があったりしますが、フィリピン全土で使われるのがジープニー。
本来はアメリカ軍払下げの軍用車両ジープ(Jeep)をベースにした交通機関でしたが、現在はトラック系のエンジン、シャーシを利用した細長い車体です。
乗合タクシーと紹介されることもありますが、バス同様ルートは固定されています。ただ乗り降りの場所は融通が利くのがタクシー的なのかな。
車体によって様々な色やデコレーションがあり、一台として同じ車両は無いと言われています。
運賃は運転手に現金払い。習慣として後ろにいる乗客の運賃を途中に座っている者が受け取って、リレー式に運転手に渡します。お釣りも逆にリレーです。混んでる時に運転手の後ろあたりに座るとけっこう忙しい(笑)。ジープニーに乗るとフィリピンにきたなあ、という実感がわきますね。
空港第一ターミナルからジープニーまたはミニバスに乗ると道路状況によりますが、15~20分程度でエアポートロードのバクララン市場南端の交差点に着きここが終点です。向かいにマクドナルドがあるのが目印。空港に戻るジープニー、ミニバスも同じ場所から出発。場所をよく覚えておきましょう。
※ 第一ターミナルに戻るルートは折り返しではなく、エアポートロードを左折して第二ターミナルを経由します。
LRTバクララン駅はここから700mほど離れていますが、市場通りを見ながら歩いて行きましょう。マクドナルドの角を曲がって北に向かう大通りがルートです。自信がない場合は地元民に「バクラバン・ステーション?」と言えば指さしてくれます。
LRTでマニラ中心部に行けます
マクドナルドの角を曲がってクイニーノ・アベニューを500mほど北上するとLRTの高架に突き当たるので右折。200mも行けばLRTバクララン駅です。
バクララン駅行のジープニーも通るようですが、近いし市場観光と思えば歩くのも楽しいです。
バクララン駅からマニラ市内を南北に縦貫するLRTライン1が出ます。次のMapの黄色いラインでマニラの中心部や旧市街に行く場合は便利な路線。
チャイナタウンに行く場合は9つ目のカリエド駅(Carriedo)に行きます。
LRTバララカン駅には思い出があります。あれは2013年、春休みに3泊4日でマニラに行こうと空港に着きました。ジープニーでバララカン地区に行き、LRTに乗ろうと駅の階段を登っていったら閉鎖されていました。地元民に聞くと「イースターでLRTは休みだよ」とのこと。カトリックの多いフィリピンでは復活祭は重要な行事でしょうが、公共交通機関が休みになるとは日本人の感覚からすると驚愕!
ジープニーとLRTで片道37ペソ(¥100)でマニラ市内中心部に行けました。帰りも逆ルートで同じ価格と思いきや、空港行のジープニーは13ペソと1ペソ高かった。
所要時間は空港→バクララン南端(15分)→バクララン駅(15分)→カリエド駅(20分)。実際には待ち時間がかかるので1時間以上はかかりますね。
マニラ空港第一ターミナルは混んでいると、入る時のセキュリティー検査に時間がかかりました。余裕をもって戻るようにしてください。バクララン市場とチャイナタウンの様子は別にレポートしたいと思います。
※ 2023年10月25日現在の情報、価格です。
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