トラタロウは九州は大分で育ちましたが、高校卒業以来訪れたことがありません。退職を機に40年ぶりに行ってみます。ついでに自転車で九州一周もしてみようと思います。
※ テント・シュラフ・マットを持参、半分くらいはテント泊。時々観光もします。
この旅行記は2022年(令和4年)4/5(火)~4/26(火)のものです。
※ 21泊22日の旅行費用は 名古屋・福岡往復航空運賃¥19450
プラス 滞在費¥108870 合計¥128320 走行距離は1439Kmでした
行けるかな自転車旅行・浜松~静岡~三島(上) は九州一周のための予行演習でした
※ トップ画像は唐津城
九州(福岡)へどうやって行く?
九州一周のルートは福岡市に入って、反時計回りに一周しようと思いました。 逆でもいいのですが、大分を最後のほうにしたいだけ。ではトラタロウの住む浜松から福岡にどのように行くか、いくつかルートを考えます。ポイントは安くて、効率的。
※ 自転車はタイヤをはずして輪行バックに入れて運びます。
①新幹線…便利だけど高い、往復¥4万円ちかくかかる。却下
②鈍行を乗り継ぐ…青春18きっぷの期間なら往復¥5千円も可能。でも片道20時間ぐらいかかりそう。大荷物を抱えて長時間はきつい。却下
➂長距離バス…大阪乗り継ぎで片道¥1万円以下で可能。夜行便なら寝ていける。でも貨物室に自転車は預かってくれないと判明。却下
最後に飛行機を調べたら、セントレア中部国際空港から福岡空港にLCC便がたくさん飛んでおり、Jetstar で片道¥4990 が最安値。 荷物料、大型受託荷物料(自転車はこれになる)、税金などで¥9470。費用と時間のバランスが一番いいかな。帰りはいつになるか不明なので往路のみ予約。
ひとつ疑問が。鉄道の輪行は輪行バックに自転車が収まるならOK。昔は条件としてサイクル協会への所属や、手回り品料金などがありましたが、今は一切なし。飛行機の輪行ってどうなるんだ?
調べてみると Jetstar の場合はこのような指示がありました。
※ 青アンダーラインはトラタロウの注釈です
自転車は以下の状態で梱包されている必要があります。
- タイヤの空気を抜いた状態…上空は高圧になるので抜かないと確実に破裂します
- ペダルを取り外した状態…でっぱるからかな
- ハンドルがフレームに並行して固定されている状態…でっぱるand破損防止かな
- 自転車の全長が180cmを超える場合には、前輪を取り外してケース内の後輪の横に固定した状態
※ Jetstar 自転車のお預け入れについて に移動します
※ タイヤの空気を抜くのは簡単。ペダルははずした事が無かったので、行きつけの自転車店で専用スパナを購入し、コツを教わりました。他はいつもやってますね。
九州上陸、福岡に入ります
2022年4月5日(火)
18:35発の福岡空港行きJetstar便に乗るためセントレア中部国際空港に行きます。
愛車は17年、7万8千キロ、使っているケストレル&デュラエースのロードレーサー。
長時間走るためハンドルを揚げて楽な姿勢で乗れるようにし、サドルを柔らかめに交換し、キャリアーをつけて積載能力を揚げた長距離仕様にしました。
キャリアーの上部にテント・シュラフ、パニアバックの両側にその他の荷物を入れます。
荷物は絞ったつもりでしたが、テント泊装備やその他の野営用具がけっこう重く、自転車重量10Kgに対し、荷物が13Kgというありさま。
セントレア発着のLCCは第2ターミナル発着。初めて使ったが信じられないくらい遠かった。
名鉄セントレア駅から搭乗ゲートまで20分ぐらいかかる。一部動く歩道があるが、体力に自信がない方、荷物が多い方は要注意。「金を節約するには体力がいる」、と言われているようだ。
※ 第2ターミナルへのルートを詳しく紹介 するサイトに移動します
自転車を入れた輪行バックは大きすぎて、X線の荷物検査装置に入らないためハンドチェックを受けます。自転車用工具は手荷物にしようとしたら、一部が長さの規定にひっかかり、輪行バックに入れました。パンク修理用のボンドチューブは可燃物として没収。確かに火気厳禁とは書いてあるが釈然としない。
福岡空港に夜着くので、空港内で寝るつもり(海外ではよくやってます、夜の街は危険な国が多いので)でした。ところが福岡空港は24時間空港ではなく、離発着が終わると閉まってしまうことが判明。
大都会でテント張って寝るのもなんなので、安い宿を調べたら1泊¥2200(+福岡市の宿泊税¥200)という破格の宿を発見。壁が薄いなどのコメントもありましたが、部屋も十分きれいで満足。帰りもここに泊まりました。 ※週末は高くなります。
一路、大宰府天満宮へ
2022年(令和4年)4月6日(水)…2日目
今日は福岡を抜け、佐賀に入る予定。佐賀のどこまで行けるかは状況しだいです。
とりあえずルート上にある大宰府天満宮に向かいます。
福岡を7:30に出て大宰府天満宮に9:50着。わずか19.8Km、ロードレーサーなら1時間かからない距離に2時間20分もかかりました。慣れない道もさることながら、荷物満載の自転車は全然スピード出ません。まあのんびり行くしかないです。
天神様・菅原道真公を祀る太宰府天満宮はとても有名。学問の神様なので受験生に人気。トラタロウも訪れるのはこれで4回目。来ている割にご利益が薄いのは何故?実力か!
※ 太宰府天満宮公式HP に移動します
菅原道真公のように人間でありながらその異能や業績のため、神として祀られることを神格化といいますが、アジアではけっこう多い現象です。
有名な例として
・東照大権現…徳川家康の神号、今は拝まれてはいないかもしれませんが
・イスカンダル…アレクサンドロス大王がインドで神格化されて生まれた神
・関聖帝君(関帝)…三国志の武将・関羽は道教で神格化、横浜にも関帝廟があります
佐賀は平野が続きます
大宰府から南下すると佐賀の鳥栖(とす)に入ります。西に向かうと県庁所在地の佐賀市。佐賀は嬉野などに行ったことはありますが、佐賀市は初めてです。佐賀平野を進みます。
佐賀市を出発し、唐津方面にむかいます。途中から山道に入り、日も暮れてきました。
今日は厳木(きゅうらぎ)の道の駅でテント泊。19:00着、走行距離93.9Km。
ここを宿泊地に選んだのは温泉があるから。18:00以降は¥310とリーズナブル。旅の途中に寄る温泉はいいですよね。温泉の向かいに地元密着といった良い雰囲気の食堂があって夕食もいただけました。
※きゅうらぎ温泉 佐用姫の湯 のHPに移動します
呼子の朝市に行きました
2022年(令和4年)4月7日(木)…3日目
厳木から唐津方面に向かいますが、半島先端の港町・呼子に朝市が立つというので先に行ってみます。
相知町(おうちちょう)なる町を通過したら村田英雄記念館があった。出身地らしい。
※唐津観光協会 村田英雄記念館の紹介
のページに移動します
9:30、3時間半(38.8Km)走って呼子(よぶこ)に着きました。
イカ漁で有名な港町ですが、朝市、史跡名護屋城址、呼子大橋など観光資源も多く、福岡からのアクセスも簡単で人気の観光地です。
※ 呼子の名所を紹介するサイト に移動します
名古屋城ではなく名護屋城です。豊臣秀吉の朝鮮出兵の拠点として整備された城で、事実上出兵の7年間しか使われなかったので知名度は低いです。だが、秀吉や多くの諸侯が駐留したため、当時は大阪城に次ぐ規模の城となりました。
現在、遺構はあまり残っておらず、諸侯の屋敷・陣屋跡が保存されています。
※ 佐賀県立 名護屋城博物館のHP に移動します
呼子大橋は本土と加部島を結ぶ728mの橋。2基のメイン支柱から延びるワイヤーがハープのように見えるため「ハープ橋」とも呼ばれている。
呼子の朝市です。石川の輪島、千葉の勝浦とならぶ三大朝市のひとつ。らしいが、コロナの影響か平日のためかあまり露店や店が開いておらずガッカリ。
唐津を散策します
呼子から唐津に戻りました。 玄界灘に面する佐賀市に次ぐ第2の都市です。お城が残る城下町で、昔の風情を残す建物や通りがありますので寄ってみました。
※ 唐津の名所を紹介するサイト に移動します
松浦川と唐津湾に面してそびえる唐津城は海城とも呼ばれ、虹の松原に続く風光明媚なお城。
日本各地で敷地に余裕がある旧城跡に学校が作られることは珍しくなく、旧唐津城内(二の丸かな)にも私立高校があった。正門から見ると天守閣が借景となるため、学校にお城があるみたいですごくカッコイイ!
旧唐津銀行は東京駅や日銀を設計した辰野金吾(唐津出身です)の設計。構内には辰野金吾の資料もあり、記念館にもなっている。歴史を感じさせる良い建物、おまけに入場無料。
アニメ『ゾンビランドサガ』のポスター。
佐賀が舞台のアニメで聖地巡礼もあり。
※ゾンビランドサガ聖地巡礼を紹介
するサイトに移動します
唐津を出て夕暮れ時まで走り、18:30伊万里郊外で停車。本日の走行距離88.2Km,実走行時間6時間5分、実平均走行距離14.7Km/時間でした。
伊万里に秘窯の里あり
2022年(令和4年)4月8日(金)…4日目
未明に出発し11Kmほど離れた大川内山へ向かう。伊万里といえば陶器だが、佐賀鍋島藩はこれを門外不出の技術とし、伊万里郊外に製陶の村を作って陶工を隔離しました。ここが大川内山で三方を山で囲まれた隠れ里です。
現在も製陶の地で秘窯の里と呼ばれ、鍋島藩窯公園も整備されています。
※ 伊万里鍋島焼協同組合のHP に移動します
唐津の街はちょっと走ってみただけ。
あちらこちらに陶器人形が置かれている。
円通寺というお寺の境内がきれいだというので寄ってみたが、修行専用寺で公開はしていない様子。
伊万里を出て平戸に向かいます。
行けるかな自転車旅行・九州一周②長崎編 に続きます。
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