旅行ブロガーのトラタロウです。ブログを始めて半年ですが、少し読んでくださる方が増えました。ありがとうございます。
ようやく海外旅行も可能にはなりましたが、まだ心配もあります。とりあえず過去の旅行で需要がありそうな物をブログ化することにします。ただスペイン・ポルトガルは一度行っており(1992年、平成4年)、2回目のこれにはあまりメジャー所(サグラダファミリアみたいな)は入っていません。
まあ、メジャー所は多くの人が書いていますし、マイナー所もなかなかオススメがあります。前回できなかった、ジブラルタル海峡を渡ってのモロッコ入りや、英領ジブラルタル訪問も入っていますのでお楽しみいただければ幸いです。
なおトラタロウは11/30からマレーシアに移住しました。現在クアラルンプールに住んでおり、これがKLから発信する最初のコンテンツになります。引っ越しその他で忙しかったため久々の投稿です。
※ トップ画像はサンティアゴ・デ・コンポステーラ
日程;2016年(平成28年)12/21(水)~1/5の全16日間
航空券:日本・スペイン往復¥53000(中国国際航空)、マドリード・サンティアゴ片道¥7000(ライアンエア)
現地滞在費:¥84180
※ 費用は1人あたりのものですので実際はこの倍かかってます。
1ユーロ=¥122
1中国元=¥17
1モロッコ・ディラハム=¥12
で計算。
※ 航空券が破格に安かったのと、ヨーロッパの中では、比較的物価が安い国だったのでこの金額でおさまりました。
サンティアゴ・デ・コンポステーラへの道
2016年(平成28年)12/21(水)
海外旅行記なのにいきなり富士山の画像。でもこんなに雲の無い状態で富士山が見れるのは珍しいのです。冬場の午前中なので確率は高いですが、ここまで無雲は初めてかな。富士市を通過中なので、製紙工場の煙突が見えます。羽田空港に向かう途中新幹線からの撮影でした。
今回の旅の始まりは、サンティアゴ・デ・コンポステーラ(Santiago de Compostela)に行ってみようと思ったこと。そこはスペイン北西部にあるキリスト教聖地のひとつで、有名な巡礼地で、古い大聖堂がある雰囲気の良い街です。初めてスペインに行った1992年は南部中心に周ったので、行けませんでした。まだ見ぬ大聖堂に行こう、さらに南下してポルトガル(ここも2回目)、モロッコ、ジブラルタルにも寄ろうという欲張りコース。
羽田空港から一路スペインへ。使うのは中国国際航空。冬の観光ハイシーズンにヨーロッパ往復¥53000は破格の安さ。まあ、3ヶ月以上も前に予約したおかげでもありますが。
一度北京に行って乗り継ぎですが、時間があったので北京市内に行って夕食をします。北京首都国際空港からは直通空港列車があるので便利。2019年以降は北京の南46kmに北京大興国際空港ができたので、事情は変わっているはず。
12時間半のフライトでマドリードに早朝着。LCCのライアンエアに乗り換え、1時間15分でサンティアゴ・デ・コンポステーラ空港に着きます。
※ Madrid はマドリード、マドリッドと2つカタカナ表記があります。今回はグーグルマップのマドリードに統一。地元民はマドリーと呼びますが。
大聖堂にお参りです(Santiago De Compostela)
814年にイエスの12使途のひとり聖ヤコブの墓が発見され、時の国王アルフォンソ2世が聖堂を建立したのが始まり。聖ヤコブのスペイン名がサンティアゴでコンポステーラとは良き場所を意味。大聖堂は1075年から1211年と136年の年月をかけて建立され、ヨーロッパ中から参拝者が訪れる巡礼地となり、巡礼路も含めて世界遺産に登録されています。
ちなみにエルサレム、バチカンに続く三大巡礼地とされているので、格はすごく高いです。
大聖堂前で愕然としたのは、修復工事中でファサード(建物の正面部分)が足場とシートで覆われていたこと。古い建物を訪れると時々あります。修復・保護のためにはしかたがないのだが、ちょっと損した気分。
巡礼地として多くの信者を迎えいれてきた地。現在も徒歩や自転車で巡礼体験をする人が多く、四国八十八ケ所巡りのヨーロッパ版ですね。
ご本尊?の聖ヤコブは兄弟のヨハネと共に12使徒の1人でガリラヤ湖の漁師だったとか。
エルサレムで殉教したとゆうが、なぜか遠く離れたスペインで9世紀に墓が発見された。当時のイベリア半島はイスラム教勢力に支配されていたが、キリスト教勢力による国土回復運動(レコンキスタ)が始まり、国をまとめる象徴が必要だったようだ。以来聖ヤコブはスペインの守護聖人とされている。
『栄光の門』というキリスト教美術が有名らしいが、見学ツアー予約いるし、料金高いし、何よりもキリスト教美術に造詣深くないしでパス。
旧市街をさまよいました
サンティアゴ・デ・コンポスティーラは大聖堂や巡礼路が世界遺産になっているが、その旧市街も別枠で世界遺産になっています。そんなに規模は大きくありませんが、ロマネスク、ゴシック、バロックなど様々な様式の建物が並び、ヨーロッパらしい街となる。
冬は巡礼シーズンではないが、クリスマス休暇が始まっている時期なのに観光客が少ない。
※ 冬のスペインは日の出が遅く、9:00ごろやっと明るくなります。
聖ヤコブの街雑景
スペインの飲食店のメニューは、よほど外国人が来る店でなければすべてスペイン語。注文に困った時、お昼なら日替わり定食(Menu Del Dia)を頼むと無難。日本のランチと同じで、種類は少ないが、それなりの食事がリーズナブルな価格で提供されます。
お店の人に「ウノ、メニュデルディア、ポルファボール」と言えば確実に伝わります。スペイン語は動詞の変化などは複雑奇怪で学習困難ですが、発音は日本語に近いものがあるためカタカナ発音でもたいがい通じるのでありがたい。ウノは1,ポルファボール(Por Favor)は英語のPleaseに相当し、語尾にこれを付けておけば丁寧な表現になる便利な言葉です。
お惣菜屋でおかずをGet、パンやピクルスなども仕入れてご飯にします。外食が中心ですが、こんなご飯も楽しいのです。
趣のある建物が並ぶ旧市街ですが、住民はあまりいません。やはりモータリゼーション化すると車が入れぬ・停めれぬ旧市街は不便。周辺に新市街が形成されていきます。
スペインにはBar(バル)という簡単な飲み屋があります。Tapas(タパス)という小皿料理でCerveza(セルベッサ・ビール)を飲むのに良い所ですが、大概エスプレッソマシーンも設置しているので、コーヒーブレイクにも使えます。
ただ立ち飲みと椅子に座るのとでは料金が違う店もあったりします。当然、立ち飲みの方が安いのですが、休んだ気になりませんよね(笑)。
※ バルを紹介したコンテンツ に移動します
お菓子屋ショーウインドー左下、十字架が描かれた白いスィーツがガルシア伝統菓子の
「タルタ・デ・サンティアゴ」。アーモンドプードルをたっぷり使ったケーキ、表面の白は粉砂糖。
パエリアと言えばスペインを代表する料理ですが、前回のスペイン旅行ではあまり食べる機会がありませんでした。なぜなら、炊く都合で2人分からなので1人では注文しずらいし、炊くのに時間もかかるので。時々パエリアを作ったバルに出会って食べるくらい。
ところが今回は観光レストランに入ったら、専門店でもないのにパエリアのメニューが豊富。注文すると15分くらいで出てきたが、炊いていたらありえないスピード。これは炊いたご飯に、具と共に入れて煮ればできる、インスタント・パエリアの素が開発されたとみて間違いなし。味は一応パエリアっぽいが、「これじゃない感」が大きい。まあ、二度と注文することはないか。
スペインのスーパーで驚くのが豚の足一本を丸ごと加工した生ハムがそのまま売られていること。上の画像では一本10kgはありそうな丸ごと生ハムが十数本並べられ、先端にはヒズメがついています。肉屋で量り売りで削って買うことも可能ですが、足一本丸ごと買って、自分の家で削る人がいるんだな。スペイン人のハモン(ハム)愛すげえな! 山のハムという意味のハモンセラーノ やハモンイベリコ が有名です。
※ スペインの生ハムを紹介するコンテンツ に移動します
※ 明朝はバスでポルトガルに移動し、古都ポルトに向かいます。