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海外旅行記NO64 スリランカ ①コロンボ・ジャフナ編

仏塔、スリーウィーラー、バス、高層ビルがコロンボのシンボル?

 第64回目の海外旅行、クアラルンプールに移住してからは2回目の海外旅行になります。スリランカは行ったことはありますが、2000年(平成12年)と24年も前のこと。当時は内戦中で行けなかった北部のジャフナや、時間が無くて行けなかったヌワラエリアなどの山岳部にも行ってみました。
 2回目とはいえ24年ぶりでは別な国に行くようなものですね。前回はあまり食べられなかったスリランカのローカル・フーズも楽しみたいと思います。
※ 1スリランカ・ルピー=¥0.535 で計算しています。1USドル=¥160でした。

目次

スリランカ(Sri Lanka)への道を探ります

 2024年の7月に旅に出たいな。円高なので遠くや物価の高い国は避けたいな。すると東南アジア~南アジアが良さそうですが、大陸部はモンスーン(季節風)の影響で雨季の所が多そうです。 
 7月に雨が少なそうな国を探すとスリランカが良さそう。実際山岳部のヌワラエリア以外では雨にはたたられませんでした。Goodチョイスです、暑かったけど。
※ Sriは「輝ける・聖なる・高貴な」を意味、Lankaは島を意味します。インドの古代叙事詩『ラーマーヤナ』に登場するランカ島に由来すると言われています。

前回と今回の旅の行程

行程1
24年前、スリランカは実質1週間
仏教寺院
仏教遺跡が中心でした

 2000年(平成12年)スリランカ初旅行の行程です。インドにもちょっと行ったので実質1週間ほど。仏教遺跡シーギリアロックなど有名どころを駆け足で巡る旅でした。まあ現役時代ですからしょうがないですね。

 現在住んでいるクアラルンプールからの出発ですが、航空券手配やビザなどの準備は姉妹ブログ『KLダイアリートラタロウ』をご覧下さい。
 スリランカに行く準備をしてみた に移動します

行程2

 今回はスリランカのみ 7/8(月)~ 7/29(月)の 22日間というリタイア後人生ならではのノンビリ旅行です。そして前回見た仏教遺跡などはほとんど行きませんでした。

仏教遺跡などに行かなかった理由

① 前回かなり見てしまいました。
② 仏教遺跡さほど興味ありません。元世界史教員ですが、仏教の専門家という訳ではありませんので1回見れば十分かな。
➂ シーギリアロックはもう一度見ても良いかな、と思いましたが入場料36ドル(¥5760)は高い。最初なら見るけど2度目はいいや。
④ スリランカ初見の同行者が見たがるなら行くけど、こやつは興味なし。

シーギリアロックは
シーギリアロックは必見(初めてなら)
地図1

 旅行ブログの役割は先人の行跡から、見所や効率的な回り方などの旅行情報を得られることにあります。今回の旅行記では観光部分は少ないですね。キャンディの「象の孤児院」、ヌワラエリアの「紅茶鉄道」、エラの「ナインブリッジスアーチ」「聖地カタガラマ」「ゴール要塞都市」などの情報は載せる予定です。
 コロンボから一番遠いジャフナに行き、少しずつ島を縦断する形で南下。西海岸沿いにコロンボに戻るコースでした。
 22日間の現地滞在費は邦貨換算で¥84809(2人分)。これはかなり安いです。
 

コロンボ(Colombo)に飛びました

KLからならスリランカ行きは楽ですね

 2024年(令和6年)7/8(月)
 クアラルンプールからコロンボに行きます。首都に住んでいると空港に行くのが楽。現役時代は浜松在住で成田羽田中部関西と空港は選べるが、行くのに時間も交通費もかかります。現在は自宅→空港まで1時間半くらい、費用もバスなら¥500くらいです。

空港に
LCC専用のKLIA2
地図2

 コロンボもクアラルンプールからなら近い。特に行きは貿易風に乗るので3時間半で着いてしまいます。
 LCCエアアジアで1人往復917マレーシア・リンギッ(¥30261)でした。LCCは荷物代が別途かかりますが、機内持ち込み制限の7Kg以内に荷物を抑えていますので運賃だけ。
 機内ガラガラだったので離陸したら窓側の席に移動です。

上空から
コロンボ空港上空、パゴダ(仏塔)が見えた

空港からコロンボ市内へ

観光資源
空港の観光オススメ写真

 スリランカのメイン空港バンダーラナーヤカ国際空港に着きました。現地時間9:40です。※マレーシアとの時差2時間半
 入国はすでにEヴィザを取得しているので問題なし。税関も荷物検査は無しでスルー。
 スリランカで大手の Dialog のシムカード(20ギガ、30日間)1400ルピー=¥770を購入。両替はWiseに入れてあったお金を Peoples Bank のATMで降ろします。とりあえず12万スリランカ・ルピー(¥64237)。

シムカード
混んでなくてスムーズです

 国際空港からどうやって市内に行くか、ここがバックパッカーが悩むところ。物価が安い国、治安が悪い国、夜に到着だとタクシーを使うこともありますが、できればリーズナブルかつ効率的に移動したいところです。
 先人の記録を見ると187番バスが空港からコロンボ市内を結んでいるとか。ただ出発場所が記事によって違います。

187番バス1
ワゴン車は高速道路で直通です

 ① 空港の外にいくと出ている② 少し離れた町に行くと出ている、と2つありました。
 とりあえず空港の外に出てみましたが、バス停もバスの表示も無し。地元民に聞いてみたが「ここではない、あっちかな?」と頼りない返事。
 スリーウィーラー(三輪タクシー)に連れていくよ、と営業をかけられます。500ルピー(¥268)で乗ると2キロも離れていない町中で187番ワゴン車が客待ちしていました。

スリーウィーラー1
500ルピーはボラれたな
最初は相場が分かりません
滞在中3回しか乗らなかったが

※ スリーウィーラー(three wheeler)はインドでいうオートリクシャー。実際インドから伝わった物です。トゥクトゥク(本来はタイの三輪タクシー)と呼ばれたりもします。
 ちなみにリクシャー(rickshaw)は日本語が起源。人力車は日本の発明でアジア各地に伝わり、省略語の力車が訛ったようです。

 帰る時もコロンボ市内から187番ワゴン車に乗り空港に行きました。情報をまとめると①、②とも間違ってはいないようです。ただコロンボからの187番ワゴン車は出発ロビー近くの路上に停まりました(コロンボ空港は平屋建てで出発・到着ロビーは少し離れています)。つまり到着ロビーから道路に出ても187番バスは見えない。また出発ロビーから道路に出てもバス停・表示は無かったので地元民に聞くしか確認方法は無さそうです。
 そして187番ワゴン車は空港が終点ではなく、近くの町が発着地点のようです。そういうわけで、出発ロビー寄りの道路で187番ワゴン車を待つか、発着地点まで行くかですね。
 187番はワゴン車とバスがありますが、バスは2時間くらいかかるとか(安いけど)。

ロータスタワー
高速道路からコロンボ市内へ入る
正面にロータスタワー

 187番ワゴン車のウリはエアコンと高速道路使用。混まなければコロンボのバススタンドまで40分ほどでした。
 行きは一人400ルピー(¥214)請求されましたが、帰りは隣席の地元民が300ルピー(¥161)だよと教えてくれます。
 行きはボラれたのかな? スリランカは英語がかなり通じますので、料金は地元民に確認した方が良いかも。

 187番ワゴン車はフローティングマーケットのある細長い池のそばに着きました。W E Bastian Mawatheという通りです。出発地点は反対側のバススタンドの端になります。

187番バス2
187番ワゴン車乗り場
187番バス乗り場は知りません
地元民に聞いてみて

コロンボのオススメ宿はここ

 とりあえずコロンボに一泊します。ブッキンゴコムで予約をしましたが、コロンボ中心部(フォート地区ペター地区)はバカに宿代が高い。空港に近いネゴンボやコロンボ近郊なら安いゲストハウスなどが多いのに市内中心部にはありません。
 フォートとペターの境にあるこの宿はたいした設備でもないのに9500ルピー(¥5083)。それでも一番安いクラスです。今回の旅で最高値の宿でした。

宿1
ロケーションは悪くないけど

 最後にまたコロンボで泊まるので、リーズナブルな宿を探しておきました。バススタンド周辺にブッキンゴコム等に入っていない宿が数軒あります。3500~4000ルピーでしたが、あまり清潔感は無く騒音がひどそう。フローティングマーケットの端によさげな宿を発見。

宿2
COLOMBO GEDARAという宿
グーグルマップでは違う名前になっています

 コロンボ中心部でエアコン・バス付きで4000ルピー(¥2140)はとてもお得です。ただ人気があるらしく、7/27 コロンボに戻って2時前に行ったらAC・バス付は満室。しかたなくAC無し・バス共同の部屋2500ルピー(¥1338)に停まりました。このクラスは部屋は多いようで、飛び込みでもいけそう。でもいかにも安宿の風情。まあ、一晩寝るだけの場合はいいかな。

宿3
料金表あり、明朗会計
宿4
AC/バス部屋はとてもいい

 2泊するので翌日はAC・バス付を予約しておきました。¥800しか違わないのに設備だけでなく清潔感が段違い。コロンボでリーズナブルに快適に泊まるならこの宿のこの部屋ですね。問題はブッキンゴコム等では予約できないこと。
※ 価格・快適の度合いはトラタロウの基準です。あまり宿にこだわりのないバックパッカーの基準ですので、良いホテルに宿泊したい方にはむきません。

バス・チケットを求めてゴール・ロードへ

 コロンボでひと仕事あります。コロンボ → ジャフナ の夜行バスをマレーシアでネット手配しょうとしたらできませんでした。どうもスリランカの電話番号が無いとダメみたい。
 明日の晩の夜行バスに乗りたいため、バス会社が多いというゴール・ロード(Galle Rd)に行きます。鉄道で行けそうなのでコロンボ・フォート駅からウェラワッタ駅へ移動。
 ※ 日本のガイドブックだとゴール・ロードと書いてあるが、現地人は「ガリー」と言っていた。

駅1
コロンボ・フォート駅、24年前も使ったが全然覚えていません
駅1
切符売り場、スイカみたいな物は無い
駅3
スリランカ最大の駅です

 ウェラワッタ駅まで8Kmぐらい。駅で切符を買ったら20ルピー(¥11)と信じられないような安値。諸物価高騰のスリランカだが、ここだけはスリランカ政府頑張っているみたい。
 切符が昔の日本でもあった硬券(1ミリくらいの厚さがある切符)だったので懐かしい。

地図3
海岸線沿いに伸びる鉄道
列車
古い車輛だがほぼ時刻表通りに発車
まあ、始発駅ですからね

 スリランカの鉄道は発車してもドアは開きっぱなし。まあ、そんなにスピードもでないので危険は少ないかな。

列車2
ドアからのりだして撮影
列車3
ムスリムが多いウェラワッタ駅
繫華街1
コロンボの新市街ゴール・ロード

 コロンボの旧市街であるフォート地区・ペター地区は狭くて発展の余地が無いためか、海岸線道路の1本内側を平行して走るゴール・ロードが新市街として開発が進む。オシャレな店などはこちらの方が多い。
 豪華夜行バスもバススタンドではなく、この周辺から発車。バス会社やチケット販売代理店もあります。

寺院
路地に入ると寺院も多い
時計屋
時計屋を見つけました

 このあたりで見つけたいのが修理をしてくれる時計屋。空港に着いて腕時計を現地時間にしようと思ったら竜頭がとれてしまった。小さな時計屋で竜頭交換をしてもらって950ルピー(¥508)。旅の小さなハプニングでした。

予約
夜行バス予約券

 薬局でバスチケットの予約を代行していた。明晩のジャフナ行き夜行バスが3000ルピー(¥1605)。店の向かいにバスが来るそうです。※マレーシアから予約できそうなバスもありましたが¥3000くらいします。

バス1
コロンボの市内バス、ドアはひらきっぱなし
バス2
車掌が運賃を集めて回ります

 帰りはゴール・ロードを走るバスに乗ってみます。行先がペターとなっていればコロンボ・フォート駅あたりに着くので迷いはしません。でも運賃は100ルピーと鉄道の5倍! それでも邦貨換算¥54ですけどね。
 ワンマンバスではなく車掌が運賃を集めて回ります。混んでくると乗降客が多いので大変だな。運賃もらっていない乗客を把握しているのかな、トラタロウには無理だ。

大統領官邸
大統領官邸前を通過

 お宿に戻る前に夕食をいただきます。スリランカの基本食事は 主食+おかず と日本と同じパターン。主食は米が多いですが米製の麺イディアッパム、米粉生地を焼いたアッパム、インド風のロティ類(パンの総称)などけっこう多彩。おかずは煮物系はココナッツ・ミルクやスパイスが入るためスリランカ・カレーと大雑把に呼ばれます。大衆食堂には各種おかずが並ぶので指さし注文でOK。

おかずが
おかずが並ぶ大衆食堂
イディアッパム
左上から時計回りにロティあんかけ、チキン煮
ダルカレー、イディアッパム

 駅前の大衆食堂でロティにカレーをかけた物チキンとレンズ豆(ダル)のカレーイディアッパム、ジュース1本で1200ルピー(¥642)でした。

クシ
食堂にこんな掲示

 この食堂に「クシ(髪をとかす)禁止」の表示。そりゃ食堂でやられては衛生的に困る行為だが、そんなに多いの?
 その後の3週間の旅でクシを使っている人など見なかった。この食堂だけのローカル・ルールかな?

朝のペター地区(Petteh)を歩いてみた

 2023年(令和6年)7/9(火)
 コロンボ旧市街はオフィス・ビルが並ぶビジネス街のフォート地区と商店が連なる下町ペター地区に分かれます。朝のペター地区を歩いてみたが、商店はまだ開いていなかった。でも東側に位置する市場は開いていました。

ペター地区
ペター地区の商業中心街
お清め
開店前にお香でお清め
市場1
風情のある建物が残る市場街
地図4
緑マーカーが市場
教会
駅前通りには教会
モスク2
ジャミ・ウル・アルファー・モスク
1909年に建設コロンボ最古のモスク
内部はムスリムしか入れないみたい

キャラニヤ(KELANBIYA)に行ってみました

 今晩の夜行バスでジャフナに行きますが、それまでコロンボを観光します。市内を歩き回ると疲れるので、郊外のキャラニヤにある仏教寺院に行ってみます。
 224番・226番バスで行けますがコロンボのバススタンド(バスターミナル)は大きいし、公営・民営に分かれているので探すのが大変。
 地元民に聞きながら探します。北側の公営バススタンド東側でした。

バススタンド
公営バススタンド、左下に犬が寝ている
バス2
行先がシンハラ語表示のみ
乗る時には行先を確認
川で沐浴
ブッダが沐浴したというキャラニ川

 バスはターミナルを出てしばらくはコロンボ市内を走りますが、やがて郊外の雰囲気に。
 右手に寺院の境内が見え、すぐにキャラニヤのバススタンドに着きました。所要30分、運賃69ルピー(¥37)。バススタンド側から寺院敷地に入るとキャラニ川と寺院の間です。
 先に川を見てみましょう。スリランカにはブッダが来島したという伝承があり、この川で沐浴されたとか。

ミズオオトカゲ
猫とミズオオトカゲ
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この記事を書いた人

 トラタロウは元世界史・地理の教員です。授業のネタにするため毎夏・冬休みにバックパッカーとして海外旅行に出かけ、83ヶ国を訪れました。旅行情報や旅ネタ、海外食生活を紹介していこうと思います。
 2022年(令和4年)末よりマレーシアに移住しました。クアラルンプールに住み、姉妹ブログ『KLダイアリートラタロウ』を作って、移住やマレーシアの情報を発信しています。よろしかったらご覧ください。
https://www.logrecodocu.website/
 
 

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