アメリカでレンタカーを借りて各地を巡る旅の3回目。グランドティトン、イエローストーン、デビルスタワーと印象深い国立公園と英語学習のため原著を読んだ『大草原の小さな家』ゆかりの地を巡る聖地巡礼の旅です。
2014年(平成26年)夏と少し前の旅ですが、記録に残しておきたいと思い書きました。アメリカも物価が上がり、価格はあまり参考になりませんが変わらない物も多くあります。特に『大草原の小さな家』お好きな方はオススメです。物語に出てきた様々な場所や文物を実際に見れるのは感動ですね。
※ 1ドル=¥103 で計算
グランドティトン(Grand Teton )への道
とりあえずの目的地はアメリカ北西部はワイオミング州にある国立公園グランドティトン。
それはどこだ?トラタロウも最初そう思いました。古くは西部劇『シェーン』などの舞台となった美しい山々を望める国立公園で、イエローストーン国立公園の隣。
大昔は知らないが機内食はエコノミークラスでもそれなりに美味しい…場合が多い。
アメリカ系の航空会社はあまり美味しくない可能性が高いが、今回は特筆に値するぐらいの不味さ。おかしい…成田発なら日本の会社が作っているはずなのに。まあ、味の指定とOKを出すのはアメリカ人か。
サンフランシスコから国立公園入口の街ジャクソンホール行の便に乗り継ぎます。1時間40分ほどのフライト。
巨大緑円形はセンターピボットという灌漑設備。中心部からパイプが縁まで延びており、これが時計の針のように動きながら散水するため円形になるのです。
雨が少ない西部で地下水をくみ上げて使うアメリカ巨大農業設備の代表格。近年地下水枯渇が危ぶまれています。
空港からレンタカー会社のバスで街に行きレンタカーを借ります。22日間で$1185(¥12万3058)でした。保険料その他コミコミ。
ワイオミング州西部の街ジャクソンホール(Jackson Hole)は田舎街。でもグランドティトンの入り口(イエローストーンにも近い)、冬はスキー場、経済会議の開催地となかなか栄えている。おかげで夏シーズンの今、安宿でも$120(¥12360)もした。
G・ティトン初日、とりあえずキャンプ場へ行きます
国立公園内に何か所もあるキャンプ場のひとつにテントを張って拠点とし、レンタカーで見所を周るのがパターン。国立公園内にホテルもあるが、かなり高い。テント場もただではないが、公営キャンプ場なら$20~30ぐらいです。
コルターベイ・ヴィレッジ( Colter Bay )のキャンプ場
ジャクソンホールの街を出て、191号線を北上すると公園の入り口ムース。ここから北のジャクソン湖のあたりがグランドティトンの中心部。
左手に壮大なグランドティトン連峰を見ながら進みます。目的地はコルターベイのキャンプ場。
国立公園への入場料は車1台で$25(¥2575)、7日間有効かつ隣のイエローストーン国立公園と共通券でなかなかお得な設定。でも、現在は$35になって共通券設定も無しだとか。
シグナル・マウンテン(Signal Mouttain )からの見晴らし
2時過ぎにテント設営、食料買い出し等を終えてお出かけ。でもフライトや時差ぼけで疲れているので、近場のドライブだけにしておきます。
4年ぶりの左ハンドル、左側通行だが信号も無い国立公園内の道路なので問題なし。ウインカーを出そうとしてワイパーを作動させてしまうのはお約束。
自然を守るための国立公園内にダムがあるのはありえない光景。でもこのダムは1929年に国立公園に制定される前に建てられたとか。
標高2353mのシグナル・マウンテンの展望台です。たいした高さではないが、周りに視界をさえぎる物が無いので360度見渡せます…現実には樹木があるので無理
G・ティトン2日目、トレッキングに行きました
テント泊初日は熊も出ず…いや、出られたら困る、平穏無事。でも高地なので朝方は寒くて起きました。今日はトレッキングを予定していますが、本格的なやつはできないので、ショートトレックだけです。
ジェニーレイク(Jenny Lake )をフェリーで渡る
ジャクソン湖の南に位置するジェニー湖は、ジャクソン湖が2万5千年前にあふれてできたとか。湖を半周するトレッキング・コースがあるが、フェリーに乗るとさらに短縮できるため怠け者に向いてます。
リーレイク( Leigh Lake )からトレッキング
ジェニーレイクには北にあるリーレイクから流れ込む川がある。川沿いにショートトレッキング・コースがあるので歩いてみた。
コルターベイのキャンプ場に隣接して、オートキャンプ場がある。散歩の時にどんな設備で来ているのかチェックしてみた。巨大なキャンピングカーもあるが、意外に小さい物もありました。
G・ティトン最終日、歴史地区を巡ります
ここは国立公園になる以前は開拓地。映画『シェーン』の世界ですが現実は厳しくて、過酷な自然の前にほとんどは撤退。残された家屋が保存されています。
モルモンロウ歴史地区( Mormon Row Historic District )
朝のオクスボー・ベントに寄ってみました。朝は野生動物が水を飲みに来るのでチャンスです。
モルモンロウ歴史地区は1890年代に入植したモルモン教徒(キリスト教の一派)のコミュニティがありました。やがて入植地は放棄されますが建物は残り、1997年に歴史地区として保存され、今では人気のスポットです。
モルモン教を知っていますか?
1830年にアメリカで生まれたキリスト教系新興宗教です。正式名は「終末聖徒イエス・キリスト教会」で「モルモン」の名は現在は非推奨だそうです。
過激な教義(酒もダメ)や一夫多妻制(現在は廃止されています)で迫害された信者は現在のユタ州に逃れ、ソルトレイクシティを築きます。ユタ州民の7割は信者だとか。
トラタロウがモルモン教を知ったのは、子供の頃読んだシャーロックホームズ・シリーズに登場したため(『緋色の研究・2部』)。変わったキリスト教があるんだなあ、くらいの認識でした。現在は日本にも支部があるらしいですが、あまり知られていませんね。
州都ソルトレイクシティはモルモン教の総本山で信者も多く、かつてはほぼ禁酒の街でした。それが緩和されたのが2002年冬季オリンピック開催地になったため。さすがに禁酒では集客に難がありますよね。
ちなみにアメリカでは郡ごとに酒のあつかいが違い、禁酒の場所も多いです。お好きな方はご注意ください。dry county (禁酒郡) と呼ばれています。
メノウス・フェリー歴史地区( Menous Ferry Historic District)
国立公園の南の入り口ムース付近にスネーク川を越えるための渡し場がありました。かつての開拓の拠点で、古い家屋や礼拝堂が残ります。
ちょっと街にも行ってみた
モースまで来るとジャクソンホールの街は近いので行きました。目的はバイキングの中華料理店。国立公園のキャンプ暮らしだと食生活は良くてお惣菜・ハム類のサンドイッチ。
アメリカによくあるバイキング中華は安くて、色々食べられて、チップもいらないので助かります。
AKBの歌で有名になったフォーチュンクッキーとは何?
アメリカの中華料理店で会計の時にくれるクッキーで中空になっています。割ると中から占いや格言を書いた紙片がでてくるという趣向。中国には無いアメリカ中華独自の習慣。ちなみにクッキーは美味くもなんともない(トラタロウの経験では)。
明日からイエローストーン国立公園に行きます。グランドティトン以上に田舎となるのでここで買い出し。アメリカのスーパーは巨大な保存食販売所で、なま物は野菜(これも冷凍食品の場合がある)くらい。大きい所だとサラダやフライドチキンぐらいありますが、日本のようなお惣菜は無し。
コルターベイの湖岸トレッキング・コース
キャンプ場のあるコルターベイはジャクソン湖のほとり。小島のような半島がありレイクショア・トレイルが設けられていた。
明日はイエローストーン国立公園に移動します。
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