第65回目の海外旅行はタイ東北部のイサーン地方とラオス南部。
第二弾はイサーン地方入り口の都市コラートから東に進みスリンに1泊。さらに東に向かいラオス国境に近いウボン・ラーチャターニー(以後ウボンと省略します)に入ります。
タイ国鉄東北線沿いのため鉄道で移動してみました。
※ 2025年1/4(土)~1/26(日)の記録です
1タイ・バーツ=¥4.5 1000ラオス・キープ=¥7.2 で計算しています

この4日間の滞在費は¥17530、1日平均¥4382です。移動1回のみで、お金のかかる観光もしていないのでほぼ宿泊費と飲食費だけです。
総費用は
・航空券1人¥14250 ×2
・海外旅行保険 ¥4393
・現地滞在費 ¥103931(2人分)
総計 ¥136824 1人あたり¥68412でした。
※ 海外旅行記NO65 タイ東北部・ラオス南部 ①コラート編 はこちら

象の街スリン(SURIN)です
スリン県の県庁所在地、人口26万人ほどの地方都市がスリン。毎年11月に開催される象祭りの時以外は観光客もほとんどいなさそう。まあ、タイの地方都市をのぞいてみたくて1泊しました。
高級列車で移動します
2025年(令和7年)1/8(水)
今日はスリンに移動予定ですが、出発前に市場に行って朝食を調達。
ラーンカオゲーン(直訳すると店・ご飯・おかず)という店が市場にあります。汁気の多いおかず・ゲーン(タイカレーなどとも呼ばれる)を売る店で、ご飯もあります。
朝に寄ってお弁当を買う人が多いのです。




コラート・スリンは約200Kmほど。長距離バスが出るには微妙な距離で、ロットゥー(乗り合いワゴン車)の距離ですね。
列車は少ないですが、午前中にほどよい便があるので鉄道で行くことにしました。


距離260Kmのバンコク・コラートが97バーツ(¥437)だったので、タイの鉄道は安いと思っていました。駅で切符を買って言われるままに支払い、金額を見たら304バーツ(¥1368)と距離の割に高い! 切符を見たらSPECIAL EXPRESS の文字。どうやら特急で料金も高いようです。


スピードはさまで速くないが、多くの駅を停まらず通過するので早い。2時間でスリンに着きました。





スリンの宿は KT KNIGHT HOTEL 。1泊459バーツ(¥2066、先払い割引)。
駅前の大通りを600mほど南下した街の中心部で、向かいの消防署がランドマーク。
まあ一通りの設備はあるが素敵な宿ではありません。素敵なのは夕方から宿の前の通りが夜市になることですね。
あとオーナーの趣味なのか等身大のディズニーキャラ人形の設置が多数。


象モニュメントのある街中を散策
昼下がりのスリン市街を散策。予想通り象のモニュメントを除けば、これといった見所はありません。まあ、知らない街をブラブラするのも良いものです。
スリン県の住民の半分はクメール系。かつてはクメール王朝の支配下にあり、周辺には遺跡が散在していますので、遺跡見学の拠点になります。

タイにはラックムアン(正確にはチャオポー・ラックムアン)という習慣があります。県庁所在地クラス以上の都市にある「街の守護神」を祀る祠(ほこら)みたいなもの。
信仰の対象にもなっており、お参りに訪れる人も多いとか。



スリンはパクディーというクーイ族の族長が白象を捕獲、王に献上した褒美としてこの地をもらったのが始まりとか。あちらこちらに象のモニュメントがあります。

英語で白象(white elephant)というと「無用の長物」、コストはかかるのに役に立たない物を意味します。白象は神聖な生き物で王に献上される物。ところが王から白象を下賜(かし)されると働かせるわけにもいかず、エサ代だけがかかって大損するためとか。


朝晩のご飯は市場で調達
夕刻からお宿の前の通りが夜市となり数十軒の飲食物屋台が並びます。麺類など屋台で食べられる物もありますが、基本はお持ち帰りです。




時計周りにコームーヤーン(豚肉弁当・¥225)、カノム・カイノックグラター(イモ揚げ・¥45)、ホーモックプラー(蒸した魚すり身・¥180)、タイ式クィティオ(米広麺の焼きそば・¥180)でありました。


翌日はお宿から300mほどの所にある市場へ。生鮮食品の他にお持ち帰り料理・お菓子もあり。
タイは外食が多い国と言われますが、店で食べるよりお持ち帰り食品を買って家で食べるパターンの外食が多い感じです、



朝食は
赤米おこわ・ソーセージ(¥149)、サラダ(¥135)、ワッフル(¥59)、ココナッツミルク浸け菓子(¥68)を調達してお宿でいただく。
ウボン・ラーチャターニー初日
タイ最東部の都市ウボン・ラーチャターニはバンコクから575Km。略して「ウボン」と呼ばれます。ラオス南部につながる国境の街でもある。
また鉄道で移動しました
2025年(令和7年)1/9(木)
スリンからウボン・ラーチャターニーには160Kmほど。バスだと途中乗り換えのロットゥー(乗り合いワゴン車)になりそうなので鉄道で行きます。


・コラート~スリン 約200Km 特急 エアコン付き2等車 所要2時間 304バーツ(¥1368)
・スリン~ウボン 約160Km 鈍行 ファン付き3等車 所要3時間 31バーツ(¥140)
タイの鉄道は列車の種類と座席等級で運賃にすごく差があると聞いていたが、昨日今日乗った2つの便で運賃に10倍もの開きがあるのに驚愕!






駅の斜め向かいに数軒の食堂。ここでお昼ご飯。


駅を基点に街中に行くソンテオ(軽トラ乗り合いバス)があると聞いたが来ない。
タクシーを奮発したが、街の入り口の市場付近まで3Kmほど。ちゃんとメーターを使ってくれれば48バーツ(¥216)とリーズナブル。
ただ「タラート」(市場)が通じなくて、近くのお寺の名前で通じました。タイ語は発音難しい。この辺だと方言もありそうだし。

今晩のお宿と周辺散策

ウボンのお宿は 28RACHABUTR というホステル。ファン付きバス共同で1泊¥1710。
ここが良いのは隣が市場で毎朝朝食を買いにいけること。夜市にも徒歩10分。
宿のおばちゃん英語はダメだが、スマホ翻訳機能を駆使してくれ情報伝達はOK。
ただファン付き部屋は屋上で日当たりがすごいため、暑い時期はやめておいたが無難。



まだ時間も早いので近所のお寺や公園を散策。帰りに夜市に寄って夕食を仕入れます。




夕方から始まるトゥンシームアン夜市。お持ち帰り店が主体。




・精進弁当 50バーツ(¥225)
・トートマンプラー 30バーツ(¥135)
・サラダ 30バーツ(¥135)
・蒸し餃子 20バーツ(¥90)
・タイ伝統菓子類 44バーツ(¥198)
計 ¥783 で夕食です

ウボン・ラーチャターニー2日目
ウボンは人口21万人、タイ最東部にある都市。ウボンは蓮を意味し「蓮の王都」という意味らしい。地方都市だが歴史は長く、市内には古いお寺が沢山あります。
昔はラオス領でタイになったのは18世紀から。現在もラオ族の住民が多いのです。
午前中はお寺巡り
お宿から徒歩10秒でローカル市場。朝食の調達に行きます・


焼きおにぎり・10バーツ×2(¥90)、トムヤム系ゲーン・40バーツ(¥180)、そぼろキュウリ・30バーツ(¥135)で朝ごはん。



毎年7月に開催される「ろうそく祭り」とやらがタイの三大祭りのひとつらしいが、それ以外はあまり有名な物はありません。市内のお寺をブラブラします。


仏教の重要事項のひとつが「功徳を積む」ということ。善い行いをするということですが、僧になって修行をするのも功徳ですし、修業する僧を援助するのも功徳。
また捕らえられている生物を解放してあげるのも功徳。川や池のあるお寺の前では生きた小魚などを売っています。これを買って放してやるのが「放生」で功徳のひとつです。昔は日本にもあった風習であり、今も「放生会」(ほうじょうえ)というお祭りとして残る所もあります。
※ 日本の放生会の例はこちらをご覧ください


毎年乾季(今です)になるとムーン川の中州の島に白砂のビーチが現れ、島に渡る仮設橋がある、と『歩き方』にあったので行ってみた。ありませんでした…古い情報だったのか、今年は水が多かったのか、もうやっていないのか不明。



ワット・タイプラチャオオントゥー
数あるお寺のひとつだが、仏像、ナーガ像、各種装飾がテンコ盛り。宗教的な価値は不明だがビジュアル的には過去最高のお寺でした。『歩き方』にも載っていなかったが、紹介する価値あり。



金色には「神聖」「清浄」という意味合いがあります。ミャンマーでは仏像に金箔を貼るのが功徳になる、という習慣があります。


ワット・リアップ
ワット・タイプラチャオオントゥーの隣にある寺院。巨大な本堂が目を引きます。






午後からもお寺巡り
一度お宿に戻って一休み。乾季のイサーン地方は意外と暑くありませんが、それでも晴れた日の午後の日差しは厳しいのです。
ワット・トゥンシムアン
1829年建立というお寺。ネズミから貴重な経典を守るため池の中に建てられた経蔵(オートライ)が残るのが珍しい。





この辺りは学校が多いみたい。小学生の下校時間でした。


トゥンシームアン
街の中心部の公園に建てられた「ろうそく祭り」の山車をかたどった記念碑。



ガルーダはもともとヒンドゥー教のヴィシュヌ神の乗る神鳥ですが、仏教でも仏様を乗せる存在として尊ばれています。タイではガルーダは国章にも使われる存在。
インドネシアでは国営航空会社の名前ですし、日本ではカルラ(迦楼羅)と呼ばれる仏教守護神として拝まれます。
夕食はまた夜市で調達
・カイヤーン・焼鳥とご飯(¥180)
・ゆで麺・10バーツ(¥45)
・カノムトゥアイ・小皿プリン(¥180)
・サンカヤーファクトーン・かぼちゃプリン(¥180) 計¥544
疲れたのでお菓子多めですね。



ウボン・ラーチャターニー3日目
ワット・プラタート・ノーンブア まで歩いて行った
2025年(令和7年)1/11(土)
今朝も隣の市場で朝食調達です。デンプン質の生地で具を包んで焼いた「おやき」35バーツ(¥158)、バミー(中華麺)35バーツ(¥158)。


今日は街はずれのワット・プラタート・ノーンブアというお寺に行こう。道は分かりやすいが歩くには微妙な距離。乗り合い軽トラバスのソンテオが来るのを大通りで待つが全然来ない。
土曜の朝のためかタクシーすら走っていないので歩いて行きました。ちなみに帰りのソンテオはすぐ来ました。やはり時間帯の問題だったのかな。



街を南北に縦断するチャンクン通り沿いに商店やモールが展開していた。





ワット・プラタート・ノーンブア
1956年ブッダ入滅2500年記念で建立された新しい寺。ブッダが悟りを開いたインドのガヤーに建てられた仏塔を模している。






今晩はお持ち帰りではなく屋台で食べてみた。
腸粉のようなクイッティアオロート(右端・40バーツ¥180)、タイ版バインセオのカノムブアンユアン(中央・40バーツ¥180)、いわゆるガパオライスはパッガパオ(左端・55バーツ¥248)、計¥608でした。
明日は一時タイを抜けてラオス南部に行きます。
海外旅行記NO65 タイ東北部・ラオス南部 ➂パークセー、サワンナケート編 鋭意制作中
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