3週間にわたるスリランカのんびり旅行第5弾。南部海岸沿いの街を周りますが、これといった観光地はありません。ハンバントタでは昔ながらの塩田による塩製造場や朝の港の魚市場を見ました。 マータラはこのあたりの中核都市で、コロンボからの高速道路も延びている様子。美しい海岸線と海上に浮かぶ寺院が数少ない見所です。
今回は2024年7/24~7/25の記録になりますが、2日間で使った費用は2人分で邦貨換算¥6349。
全日程22日間の現地滞在費は邦貨換算で¥84809(2人分)。
※ 1スリランカ・ルピー=¥0.535 で計算しています。1USドル=¥160でした。
ハンバントタ (Hanbantota)
ハンバントタは中国からの借款で新しい貿易港ができています。ただ借金を返せず中国に取られてしまった「債務の罠」で有名になりました。それ以外は塩田があるぐらいで観光資源には乏しい田舎街。人口は1万2千人ほど。
宿泊はホスト家族と一緒に
テッサマハーラーマからハンバントタに行くのはバスで30分(260ルピー=¥139)。旅行とも言えないな。
スリランカのゲストハウスは民泊ですが、宿泊用の建物・区画が別にある家と家の中の部屋を貸し、家族とバス・トイレ等を共用する2パターンがあります。
Wifi やプライバシーの確保なら前者が良いですが、後者はスリランカの家庭の様子を垣間見れるチャンス。ハンバントタの宿 Mithila City Home Stay は後者で英語堪能なマダムが迎えてくれます。
このゲストハウスはバススタンドからの近いのですが、難点は防犯上の理由で看板が無いこと。
ホスピタル・ロードを北上するとセント・マリー学校の門がありますので、その横の小道を30mほど進んだ一軒家です。バス・トイレ共用、エアコン・Wifi 無しだが邦貨換算¥1250ほどでした。
手動のココナッツ削り器があったので体験させてもらいました。熱帯ではココナッツが調理・製菓に欠かせません。
夕食もお願いしたら外食するくらいの金額で作ってくれました。魚カレーをメインに5品+ご飯・パパダンと十分な量。味も煮すぎでくったりしたローカル食堂のカレーに比べると新鮮で美味。
朝食もお願いしたらココナッツ・ミルクを加えたご飯キリバス(キリバトゥ)を炊いてくれた。ローカル食堂にはあまりない名物なのでうれしい。
小さな繁華街とインド洋
ハンバントタのメインストリートだが田舎町なのでこれといった物は無い。昔からイスラム教徒が多い所らしく、いかにもムスリムといった服装の人が多かった。
小さな町だが一応この周辺の行政中心地であり上級学校(高校ぐらい)が集まるようだ。朝と午後は各地から生徒が集まり、解散してにぎわっていた。
ムスリム専用学校もあり、さすがに服装規定(ヒジャーブ)が細かそう。
塩田(Salt Pan)見にいきました
日本では岩塩が採れなかったので塩はすべて海水由来の物です。塩田で海水を濃縮して濃い塩水を造り煮詰めるのが基本。雨の少ない瀬戸内海沿岸(赤穂など)が有名。
現在はイオン交換膜製塩法になったため、日本国内で塩田は無くなりました。塩の専売が廃止された現在も流下式塩田(海水を循環させて濃縮)はあっても普通の塩田は無いのかな。ハンバントタにはあるので見に行きます。
街から塩田は2kmほどで歩けなくはないが炎天下で危険。スリーウィーラー(三輪タクシー)を往復(600ルピー=¥321)でチャーター。ゲストハウスのマダムに言わせればそれでも高いらしい。
入り浜式塩田で満潮時に海水が自然に流入するように作られています。あとは太陽光で熱せられ濃い塩水(鹹水)となっていく。水が肌色なのは海水の中で繁殖している菌類や藻類の影響。
塩工場には小さな博物館(500ルピー=¥268)があり、これで塩田も見学可。
漁港で水揚げを見てみた
ハンバントタの街には漁港があります。朝5時に起きて様子を見に行きました。
ゲストハウスに戻って朝食をいただき、9時にチェクアウト。次の目的地マータラに向かいます。
ハンバントタでは「悪名高い」? 中国に取られてしまった港を見たかったのですが、一般人は入れない様子。中国の軍事利用を懸念するインドとの対立もあるとか。
スリランカ最南端の街マータラ(Matara)
2024年7/25(木) ハンバントタ → マータラ に移動。人口4万7千人ほどだが、このあたりの中心都市で、鉄道と高速道路でコロンボと繋がっている。
お宿へはビーチを歩いて行けます
バスで2時間ほどでマータラ着。バススタンドは沿岸部にあり、ビーチを歩いてお宿まで行けるのが素敵。
マータラの宿は Fort Sea View。バススタンドから徒歩15分ほどで、位置が分かればビーチからも出入りできる。
1泊3000ルピー=¥1605と安いが、Wifi も無く、部屋もしょぼいのでオススメはできない。
周囲にいくつも宿はあります。
もっと良いクラスの宿は西の村のビーチや新市街にあるようです。
海上に浮かぶパラヴィドゥク寺院
パラヴィドゥク寺院はバススタンドの対面にある海岸から少し離れた島にある仏教寺院。干潮の時には地続きになりそうだが一応海上に浮かぶ島。フランスのモンサンミッシェルの小型版みたい。
昔はそれなりの仏教寺院だったようだが、2004年のスマトラ島沖地震・津波で被害をうけ、その後再建されたようです。
街をブラついてみました
周辺には有名な寺院やスリランカ最南端のデウンダラ岬などがあるようですが、あまり興味もわかないので街歩きだけしました。
クリケットという競技をご存じですか。イギリス発祥のスポーツは多いのですが、クリケットもそのひとつ。投手が投げたボールを打者が打ちベースを回り得点する、と聞くと野球のようですが、実は野球の元祖なのです。投手はボールをワンバウンドさせるとか野球との違いはいろいろあります。
旧大英帝国植民地だった国々に普及しプロリーグまである人気スポーツ。競技人口は3億人とスポーツ世界では4位。ちなみに野球は競技人口3500万人とクリケットの足元にも及びません。2028年にはオリンピック競技になる予定。
トラタロウが現在住むマレーシアも旧植民地ですが見たことはありません。でも用具が売られているので絶対やっているはず。
※ 以前インドで日本の野球漫画『巨人の星』がリメイクされました。『スーラジ ザ・ライジングスター』というタイトルですが、当然クリケットです。
スリランカは2022年のデフォルト(債務不履行)から物価がすごく上がったらしい。そりゃ日本に比べれば安いが、日本の物価の半分ほどのマレーシアに比べると割高に感じます。特に食品はマレーシアと同じか、下手すれば高い物もあり物価高騰の影響を感じますね。
次回は最終回。ゴールに寄ってからコロンボに戻ります。
海外旅行記NO64 スリランカ ⑥ゴール、コロンボ編 鋭意制作中
コメント