スリランカ3週間のんびり旅行第3弾。島の中央部にある山岳地帯に入りますが、暑かった平野部から一転、ヌワラエリヤでは寒さに震えながら紅茶畑を見学。現在売り出し中の観光地エラではナインアーチズブリッジを渡る列車を見るなど割と観光しています。24年前の初スリランカでは行けなかった地域ですので当然。キャンディからヌワラエリヤへは紅茶鉄道で行き、紅茶畑の連なる沿線の風景を楽しみました。
今回は2024年7/16~7/19の記録になりますが、4日間で使った費用は2人分で邦貨換算¥11784(1日平均¥2946)とすごく安い。入場料のかかる観光地に一切行ってないので飲食・宿泊・交通費のみなのです。
全日程22日間の現地滞在費は邦貨換算で¥84809(2人分)。これもかなり安いです。
※ 1スリランカ・ルピー=¥0.535 で計算しています。1USドル=¥160でした。
ヌワラエリヤ(Nuwara Eliya)に向かいます
紅茶鉄道に乗ってみた
コロンボを発して中央山地帯南部の都市バッドゥーラに至る鉄道路線があります。この路線の山岳部は美しく整備された紅茶畑を通るため通称「紅茶鉄道」。
キャンディからヌワラエリヤにはバスでも行けますが、紅茶鉄道に乗ってみました。
この路線は近年ツーリストに人気で、観光用の列車はなかなか座席予約が難しいとか。
でも現地人の生活列車なので駅で普通に2等自由席(450ルピー=¥241)を買って乗り込み、座席も Get できました。
でもオフシーズンで列車到着と共に乗り込んだ結果の座席 Get 。出発までに車内は満員とまではいきませんが、座席は無し。オンシーズンに行く方はWebで予約した方が良いでしょう。
※ 紅茶鉄道予約についてはこちらのブログが参考になります
【スリランカ】キャンディ→ヌワラエリヤの鉄道切符をwebで事前購入する に移動します
キャンディか → ヌワラエリヤは鉄道距離で98km、所要約4時間。バスでも山のクネクネ道なので3時間台はかかるとか。でもバスは両都市中心部にあるバススタンドを結びますが、鉄道はヌワラエリヤに駅は無く、8kmほど離れたナーヌ・オヤ(Nanu Oya)駅で降ります。
定刻8:45より10分ほど遅れて発車。最初は平野部を走るので、これといった景色はありません。山岳地帯に入ると紅茶畑が見えてきます。場所によりますが進行方向右手の斜面に紅茶畑が広がっている事が多いので、座席は右側がベストかな。
午後の紅茶にヌワラエリヤ産の茶葉が一部使われていることは、先人のブログで知りました。最近『午後の紅茶CM紅茶鉄道編』があることを発見(マレーシア在住なのでしかたがないね)。You Tube で見てコレコレと思いました。
キャンディ・ヌワラエリア間の全部で紅茶畑が見れる訳ではありません。部分的に乗車して効率よく見る方法も紹介されています。
紅茶列車の乗り方と短時間で効率よく楽しむポイント に移動します
あちらこちらに住民の村落がありますが、南インド式のヒンドゥー教寺院がありタミル人が多いことをうかがわせます。英植民地時代に紅茶栽培労働に慣れたインド人が連れてこられた影響です。
駅舎を出て坂道を上ると街道にでます。列車の到着に合わせて発車するというローカルバスがいました。「バスはもう無いからこれで行け」という悪徳スリーウィーラー(三輪タクシー)の営業もありません。ただ雨で寒い、バスで30分でヌワラエリヤ着。
山岳地帯の避暑地は英国風
標高1868mに位置する高原都市に2泊します。灼熱の平野部から脱出と思ったが、2日とも雨続きで涼しいを通り越して寒いのです。晴れていればスリランカ最高峰ピドゥルタラーが見えるとか。
市内人口は2万7千人ほど。バススタンドの北側周辺が繁華街。
ヌワラエリヤのお宿は Sapus Mountain Breeze。バススタンドから400mほどで繁華街に近い。
2泊で8127ルピー(元値がUSドル、スリランカルピーに換算するので端数がある)=¥4348÷2=¥2173。部屋もきれいでお湯もよく出るのでオススメ。ただオフシーズンで客が少ないので良い部屋に入れてくれた感じ。オンシーズンは部屋グレードが下がって、価格が上がりそう。
ブッキングドットコムで予約。
問題は雨で寒いのに暖房は無し。まあ、☆1の宿で暖房は無理だな。
入り口北側に西に下る小道があり、両側に小さな風情のある店や工房。この小道を下ると繁華街の大通りとなり、北側にはスーパーCargills Food Cityもあります。ある程度の街なら必ずあるスーパーチェーン。
ヌワラエリヤは1846年あたりからイギリス人の避暑地として開発が始まり、リトル・イングランドと呼ばれるようになりました。イギリス人好みの庭園、コロニアルホテル、ゴルフ場、競馬場などが整備され、現在も独特の景観を造りだしています。
紅茶工場を見学できます
2024年7/17(水)
ヌワラエリヤは1870年頃から紅茶栽培が始まり現在では世界的な産地です。適度な渋みと花香を持つヌワラエリア紅茶は「セイロンティーのシャンパン」と称される逸品。街の周辺に見学できる紅茶工場がいくつもありますので見学に行きます。
行ったのはラブーケリー・ティーセンター(LabooKellie Tea Centre)という紅茶工場。
バス・スタンドからキャンディ方面行きのローカルバス(100ルピー=¥54)に乗って約30分とアクセスしやすく。おまけに見学無料です。
※ 紅茶工場見学の情報はこちら
ヌワラエリヤで見学できる紅茶工場3選
見学は営業時間内なら随時。受付で申し込むと係の人が工場を軽く案内してくれます。
緑茶と紅茶の違いは何?
どちらもチャノキの葉を加工した飲料です。ただ紅茶は葉を発酵させて作る発酵茶であるのに対し、緑茶は葉を加熱して酵素を破壊し発酵させない無発酵茶というのが違い。
日本のチャノキの葉からも紅茶は作れる理屈ですが、現実には専用に品種改良された茶樹を使うのが普通です。現在の紅茶樹の源は1823年にインドのアッサムで発見された広葉種です。
紅茶の歴史についてはこちらのサイトが分かりやすい
紅茶の起源はどこ?日本産紅茶ってあるの?紅茶に関する様々な歴史を紹介 に移動します
ラブーケリー・ティーセンター太っ腹。見学料も無いし最後の紅茶試飲も無料。
2日しかいなかったヌアラエリヤだが、連続で雨、寒い! 繁華街とその周辺しか歩きませんでした。
バススタンドより南の方に庭園・湖などがあり、リゾート地になっているみたい。
外国人ツーリストが集うのがエラ(Ella)
ローカルバスで移動します
2024年7/18(木)
7:00にエラに行くバスが出るというのでバススタンドに行きます。南沿岸部の中核都市マータラに行くバスみたい。
エラまでは運賃276ルピー=¥148、2時間半で到着。ヌアラエリヤとエラは標高差800m。こらだけでもだいぶ暖かくなった。
エラは外国人観光客が集まる町なのでお宿は多い。1泊¥1300ほどの所に2泊しました。標高1000mくらいの町なのでそんなに暑くはないのが良いですね。
エラから鉄道に乗ってみました
エラには鉄道駅があるので、ローカル線に乗って終点のバドゥーラに行ってみました。紅茶鉄道の終着駅です。
エラ~バドゥーラ間に紅茶畑はありませんが、人気の景勝地ナインアーチズブリッジを列車で渡れるのです。12:33発に乗ろうとしたら、遅延で乗れたのは14:30でした。運賃は3等で60ルピー=¥32。
出発して5分とたたないうちにナインアーチズブリッジを渡ります。
But!列車の車窓からは橋の全体が見える訳ではないので微妙な風景。
あとは林と川沿いの鉄路をのんびり進むだけです。熱帯だけど高地なのでジャングル(熱帯雨林)ではないな。ちなみにコロンボからバドゥーラまで通しで乗ると順調に進んでも10時間はかかります。よほど鉄道好きじゃないと無理だ。
スリランカ随一の洋人街?
バンコクのカオサン、カトマンズのタメルなど外国人(特に白人)の観光客・バックパッカーが集まり、欧米風の観光客街になってしまった地区があります。
中国では洋人街とよばれていましたが、エラは田舎町でも洋人街と化していました。周辺観光地・トレッキングなどの拠点となり、夜は白人客がゾロゾロ出てきます。ここだけはスリランカではないみたい。
土産物屋やコンビニ的な店もありますが、主力は欧米人好みの飲食店。特に夜はにぎわう。
恐ろしいことに現地人が使うようなローカル食堂が無い(目立たない所にあるのかもしれないが)。初日の夕食はバドゥーラでとり、2日目は軽食で済ませたがそれでも高めかな。
ナインアーチズブリッジを見に行きます
エラを拠点にトレッキングや滝見物などのアクティビティがありますが、間違いなく観光客の全員が行くのがナインアーチズブリッジ(Nine Arches Bridge)。1919年に架けられた9つの橋脚を持つ石橋で、この上を古びた列車が渡る様子が近年人気なのです。
橋まではエラの町から徒歩30~40分。未舗装の林間道も通るので雨天時はちょっと危険かも。スリーウィーラー(三輪タクシー)でも行けるみたい。
このビューポイントはエラ側のそれ。対岸右上にバドゥーラ側のビューポイントもあります。
※ 動画は環境によっては読み込みに時間がかかります
線路の上を歩いて町にもどります
日本で絶対できないのが、現役の鉄道線路上を歩くこと。鈍行でも100キロ近くのスピードで走行しているので、線路を歩くなど超危険行為で当然禁止。
ここではナインアーチズブリッジからエラ駅まで歩いて帰ることも可能です。列車はめったに来ないし、来ても時速20~30キロぐらいなので危険もありません。
翌日は鉄道の終着地点であるバドゥーラに1泊してみます。その後南部沿岸地帯の仏教都市ティッサマハーラマに行く予定です。
海外旅行記NO64 スリランカ ④バドゥーラ、ティッサマハーラマ編 に続きます
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