第67回目の海外旅行ですが目的地はフィリピンのルソン島北部。コルディレラ山脈の町バノウエ、ボントックで世界遺産に指定された棚田を見学。その後近くの観光地サガダによりルソン島北部最大の都市バギオに向かいました。リタイア後の旅行はあまり観光はしないのんびり旅が主流でしたが、今回は初めての土地でもあり世界遺産もあるのでけっこう観光もしています。
※ 現在住んでいるクアラルンプールからの出発です。マレーシアとクアラルンプールを紹介する姉妹ブログ『KLダイアリートラタロウ』も運営しています。関連記事 フィリピンに行ったのでマレーシアと比べてみた を公開しました
※ この記事は2026年(令和8年)2/27(金)~3/22(日)の記録です、1ペソ=¥2.7で計算
※ 関連記事はこちら
世界のB級グルメ/32 カレンデリア in フィリピン に移動します。
海外旅行記NO67 フィリピン・ルソン島北部とマニラ① バナウエ、ボントック編 に移動します。
旅の概要


旅の出費(2人分・24日間)
・航空券(クアラルンプール・マニラ往復)
¥44173(1人¥22087)
エアアジア、セブパシフィック航空利用
・海外旅行保険…¥5020
・クアラルンプール・空港往復…¥2400
・現地滞在費…¥122943
合計…¥174536(1人¥87268)
※ 1フィリピンペソ=¥2.7 で計算
出発前に考えていた案では、ボントックから北上してバンゲッド経由でビガン、バワグに向かい、そこからバギオに行ってマニラに戻るという案でした。ところが調べるとボントックーバンゲッドは道はありますが、ド田舎すぎて長距離バスの運行も無さそう。小さな町を結ぶジープーニーぐらいしか交通手段がないかも。
バギオから西海岸幹線道路に出て、めぼしい都市や町に寄りながらラワグに行き、そこからマニラに戻りという旅程に変更。まあボントックーバンゲッドも超ローカルで良かったのかもしれません。
サガダ(SAGADA) に1泊だけしてみた
マニラから乗った夜行バスの終点が、ボントックの先にある山中の町サガダ。どうやらこの辺の観光拠点となる町らしい。だがその観光がトレッキングや洞窟探検というので食指が動きません。ただいかにも観光地的な街並みがあるようなので1泊してみました。

ボントックからジープーニー(80ペソ=¥216)で50分で着いてしまった。ボントックからから日帰りも可能だが、知らない町に泊まるのも楽しいので1泊。次の目的地バギオに行くバスもここから出ています。


ジープニー乗り場は町の中心部。そこから南北に延びる道がメインストリートで、観光客目当てのしゃれた外見のお宿が点在しています。観光地的で楽しいが、オフシーズンのためか誰も歩いていないのが玉に瑕。



エコバレーという簡単なハイキングコースの方に行ってみたが、ガイド同行じゃないと入れないみたい。そこまでして行きたい場所ではないのでパス。


町の中央には市場があり、ローカル食堂も集まっていますが高い。ローカル食堂まで観光客価格みたいだ。

脇道に入ると完全に住民の居住区。狭い迷路のような道を進み高台に行けば学校があった。所々にサリサリ・ストアー(小さな雑貨店)があるのがアクセント。


食堂はどこも高いので夕食はフライドチキン、ご飯、ミニカップヌードル 105ペソ(¥284)。フライドチキンにも米飯を合わせるのがフィリピン流みたい。フライドチキンはへたな食堂飯より美味い。


山中の大都市バギオ(Baguio)探訪
今回の旅でマニラを除く最大の都市がバギオ。マニラからは300Kmほど離れておりバスで6~7時間ほど。サガダからも1日数本のバス便が出ています。
長距離バス移動です
まだ夜も明けやらぬ5:00出発の始発バスで約140Km離れたバギオに向かいます。GL社のバスは運賃330ペソ(¥891)。平地なら3時間ほどの距離だが山岳地帯を走るため所要6時間です。


暗い中を出ましたが1時間で夜明け。バスは山中の道を行きます。山の斜面を削って道が作られていました。


1時間半で休憩地点。まだ早朝で店もほとんど開いていません。唯一開いていた八百屋で豆菓子など購入。道路より下に雲海が見える道を進みます。


サガダ→バギオだと座席は信仰方向左側がオススメ。左だと山の斜面からの景色を見れる率が高いのです。右側に座ると山肌しか見えない所が多い。バギオ→サガダですと逆に右側座席がオススメ。



ラ・トリニダードを通過するとバギオが近い。彩色された家が斜面にならぶ色の谷が左に見えたらバギオ入り口です。この先にバギオのWELCOME GATE がありました。


ゲートを抜け、渋滞が無ければ10分ほどでバスタ着。バギオのバスタは目的地別に数か所ありますが、サガダ発着は街の中心部。シティマーケットのある Magsaysay Ave 沿いのDangwaバスターミナルですが、バギオ・センターモールの中央にある通路をくぐった所なので少し分かりにくいですね。

バギオのお宿は少し郊外
バギオのホテルを調べて愕然としたのが、中心部には高い宿しかないこと。ちょうど花祭り期間で値上がっているからかと思い、祭り期間以外で調べてみたがそれでも高い。少し郊外の安い宿にしたが、幸いジープニーに乗れば十数分で着く交通の便が良いところ。後に歩いても50分で行けると判明。


ジープニー乗り場も目的地別に多々ありますが、お宿に行くにはバーンハム公園北側のジープニー乗り場。パーフェクト・ストリートの北端で沢山のジープニーが出ていました。マリーノル・エコロジカル自然保護区(Maryknoll Ecological Sanctuary)に行くジープニーなら確実です。

乗り場を出たジープニーは10分ほどで郊外に行くマルコス・ハイウェイ(普通の道路だけど)に入ります。ハイウェイから右折した所で「パーラ」(降ります)と声をかけて降車。反対側の登り坂を1分行けば左手にお宿があります。
ちなみに中心部に行く時は、マルコス・ハイウェイを走るジープニーは満車の場合が多い。でもCAMPO SIOCO 行きの戻り車は空いている率が高いので、降りた反対側でつかまえましょう。
ジープーニーは13ペソ(¥35)均一。

バギオの宿 Ashburn’s Transient Baguio は1泊1260ペソ(¥3402)で宿の高いバギオではリーズナブル価格。ちなみに Transient は「一時的」を意味し、短期賃貸ができる宿みたい。ボントックで泊まった所もTransientだったが、特徴として共同キッチンがあり自炊できること。ここもフィリピン人大家族が泊まり自炊していました。ところが残飯処理がずさんなのでネズミが出没します(笑)。


なかなかの大都市です
コルディレラ山脈の山の中から来たのですごく大都市に感じられるバギオ。人口は35万~40万人くらいなのでフィリピンの都市としてはそんなに大きくはないのだが、山が多い土地なので狭い中心部に繁華街が凝縮されている感じ。

道路がすっきりしているように感じます。理由は他の都市では路面を埋め尽くすように走っているトライシクル(サイドカータクシー)が1台も無いから。白いオシャレなタクシーのみですが、ほとんどの場所はジープーニーで行けたので1回も乗りませんでした。
市内中心部に広大な敷地を誇るバーンハム公園は町の設計者の名前に由来。公園の東側がセッション通り、大聖堂、SMモールなど近代的な繁華街です。
北側には古風な市庁舎、食堂街、シティマーケットなど昔からの庶民繁華街といった感じ。
バーンハム公園には池があり、ボートに乗ると楽しそう、と思っていたら工事中でした。


フィリピンは長らくスペインの植民地でしたが、1898年のアメリカ・スペイン戦争の結果アメリカがこれを領有します。バギオはアメリカ統治時代に避暑地として開発されました。


かつてはマニラが酷暑期の3~6月には国政機能がここに移され、サマーキャピタル(夏の首都)と呼ばれたとか。標高1500m台で平均気温が26度を超えることはないらしい。




バギオ中心部以外は山ですが、その斜面・丘・盆地にも家が密集。2000年に25万人だった人口も40万人近くになっています。でも治安の良さはフィリピンの都市でもトップクラス。


繁華街を歩いていると日本語が聞こえてくることも。リーズナブル価格の英語学校が多くて日本人留学生もけっこう滞在している様子です。
街はお祭り・パナグベンガ期間でした
バギオにはいくつかの地方祭りがありますが、2月から1ヶ月ほど開催されるのがパナグベンガという花祭り。Panagbenga はバギオの地方語(イゴロット語?)で「開花の時」を意味します。

気候の温暖なバギオは高原野菜やイチゴの産地。暑い下界には向かない花も育つのかな。




バギオ最大の繁華街セッション通りも歩行者天国となり、様々な屋台が設置され観光客がつめかける。




お祭りも終盤でパレードや山車行列は無かったけれど様々な催し物があったみたい。


バギオ滞在は祭りの最終日まで。翌朝移動のためセッション通り近くのバスターミナルに行きましたが、通りの屋台は完全に撤退していました。


シティマーケットをさまよいます
スーパーマーケットもありますがまだ少数派。バギオの台所を支えるのが、大通りマグサイサイAve沿いのシティマーケット。昔から続くローカル市場の雰囲気が良いですね。
大通り沿いだけかと思ったら奥行きもあり、野菜・加工品・魚・肉と大雑把に分かれた屋台群が連なる大市場でした。
残念なのが市場食堂が見当たらなかったこと。まあ周辺には数々の軽食・スナック屋台がありますのでOK。
標高1500mほどのバギオ周辺は高原野菜の産地。屋台にも青物がいっぱい並んでいます。


特に目立つのがイチゴ。バギオ周辺はフィリピンで唯一のイチゴ産地だとか。隣接するラ・トリニダードではもうじきイチゴ祭りが開催されます。


緩やかな坂道の両側、丘の上にも市場は広がっています。



山の中の都市なのに以外にも魚売り場が充実していた。まあ車なら海まで2時間です。
日本では沖縄名物の海ブドウがあった。フィリピンではラト(Lato)やグソ(Guso)と呼ばれサラダなどにして食べるとか。良い物は沖縄産より大粒だそうな。


タムアワン地区の観光地イゴロット・ストーンキングダム
バギオは避暑地だがそんなに見所はありません。ネットで調べると郊外に面白そうな施設イゴロット・ストーンキングダムがあったので行ってみました。まず中心部から5kmほど離れたタムアワン地区(TamAwan)に向かいます。

13ペソ(¥35)均一

バギオのジープニー乗り場は行先によって分けられます。タムアワン地区行きはシティマーケットに近いカヤン・ストリート。ここは沢山のジープーニーが待機しているので案内係みたいな人に行先を行って教えてもらいました。

ジープーニーは山道にはいり、ものの十数分でUターンして雑貨屋の前でストップ。ここより先に行くジープーニーもあるかもしれませんが、ここから目的地まで徒歩十数分です。

イゴロット・ストーンキングダムはバギオ周辺の先住民族イゴロット族の名がつけられていますが、その文化や遺構とは全然関係ないみたい。2019年ごろから建設がはじまり、建設途中から公開が始まりました。文化的価値はなさそうですが、その威容はインパクトがあり人気の観光地となります。


外国人の姿はありませんが、フィリピン人観光客でにぎわっています。


イゴロット族の民族舞踏なども披露される。歴史的な正しさは無いがテーマパークみたいで楽しい。




少し戻った所にあるタムアワン・ビレッジは地元のアートと移築家屋を展示。






街中は買い食い天国
フィリピン人は「1日に5回食べる」と言われています。食間にミリエンダと呼ばれるおやつを食べる習慣があるため。棚田のある山中の町ではあまり「おやつ屋」が無く、選択肢が限られていましたが、大都市バギオではあちらこちらに軽食・おやつの屋台・店があり買い食い天国でした。


韓国人がけっこういるようで海苔を使った巻物やおにぎりもあった。語学留学で日本人も一定数いるらしい。モールに行けば日本食や日本風パン屋もあります。



バギオに入るとあちらこちらで見かけるのが黄色い看板と女の子のマーク。バギオの地域企業かと思ったら全国に600店舗を展開するパン屋チェーン Julie`s Bakeshop でした。
素朴だけど安価なこの店のパンはミリエンダにぴったし。フィリピンの主食は米なので、パンはおやつ扱い。菓子パンがほとんどで総菜パンはほとんどありません。

中東風の回転焼肉シャワルマもあり。ただフィリピンは各種ソースをダバダバかける感じで肉を食べている感じがしない。パンもあるが米飯と合わせるのがポピュラー。


東南アジア諸国の中では華人(中国系)が少ないフィリピンですが、中華料理の影響はあります。目立つのがシオマイ(Siomai)の店。焼売のフィリピン版で春巻と並んで国民食のひとつになっています。
また麺類もありますがコシの無い中華麺でそんなに美味しくは感じられないのが残念。


米を主材料にした伝統的な蒸し菓子も豊富。和菓子みたいで美味しいのです。




フィリピンの大衆食堂がカレンデリア。棚田の町は田舎だったけど観光地価格で高かった。バギオもやや高い感じだがまだまし。


色の谷と中国寺院
バギオの隣の市ラ・トリニダッドとの境にあるのが色の谷( Valley of Colors )。山の斜面にある住宅地の壁が色鮮やかに塗られています。前日に行ったタムアワン・ヴィレッジのアート関係者の協力によるとか。
バギオ中心部から LA TRINIDAD 行きのジープーニー(13ペソ=¥35)に乗り3Km、10分ほどで両市の境界線ゲートに着くので下車。
隣には中国寺院( Bell Chrurch とグーグルマップにはある)があるので合わせて見学です。


国道と川をはさんだ山の斜面には住宅がびっしり並びます。バギオは平地がごく少ないらしく、郊外の山・丘の斜面に住宅が密集するのはあたりまえ。ここではその家々の壁がカラフルに塗られています。

段々畑の表現に「耕して天に至る」というのがありますが、ここは「建て増して天に至る」ですね。特に料金はありませんが、寄付は募集していました。


吊り橋を渡って住宅群の中に入ることも可能。治安も特に悪くはなさそうですが急な階段が続きます。
ちなみにインドネシアにも同じような趣向の住宅地がありました。
海外旅行記NO66 インドネシア(ジャワ島) ①スラバヤ、マラン編 に移動します。


色の谷からバギオ方面に戻ると中国風の門があります。その先には中国寺院(理龍荘と門に書いてあった)がありました。

東南アジア諸国に多い華人(中国系)ですが、フィリピンは最大200万人(人口の2%以下)で人口の23%もいるマレーシアに比べればわずかなもの。でも経済はかなり握っているようで、その財力をもって各地に立派な中国寺院を建立しています。


寺院の斜面を登ると展望台。色の谷の反対にある山の斜面も住宅が密集していました。


街のシンボルは大聖堂
人口の9割がクリスチャン(カトリックが8割)のフィリピン。あちらこちらに教会がありますが、大聖堂がバギオのシンボル的存在。

セッション通りの坂道を登り左手に行って大聖堂正面から行く方法と、セッション通り左手の急階段を登り大聖堂の横に出る方法があります。



正式名はOur Lady of Atonement Cathedral 。カトリック教会だがアメリカ統治時代に建立されたせいかシンプルな外観です。


SMモールに行ってみた
全国に90以上の店舗を展開し、ある程度の都市になら必ずと言っていいほどあるモールチェーンがSMモール。1958年に福建出身の華人ヘンリー・シー氏が始めた靴屋 Show Mart が始まりで、SMの由来だとか。
ここバギオでも最大のショッピングモールとして人気があります。


フィリピンのイメージを覆すような近代的な店舗。まあ入り口で武装ガードマンが荷物検査をするのはフィリピンらしいですが。


1回にはスーパーマーケットがあるが、肉売り場で豚肉がすごく細かく分別された売られていました。フィリピンでは肉と言えば豚肉、次いで鶏肉、ヤギ肉になります。ヒツジは見たことがなかった。


フードコートで豚の丸焼きレチョン・カワリの店発見。フィリピン名物だが街中では見なかったのでここでいただく。


日本風パン屋もありましたが、店名が??? 「くもり」って「曇り」? あまり店の名前には使いませんよね。調べてみたら「曇り時々晴れ」という珈琲店は長野県にありました。


食品関係しか紹介しなかったが当然いろいろな店舗があります。
バギオ雑景
「ミスタードーナツ」は海外展開もしているがフィリピンが一番多いみたい。ドーナツのみを売るスタンド式が多いが、一部店舗は軽食・飲料も販売するカフェ形式になっています。


中心部は平地が多め(だから中心部になった)だが周辺は山や盆地。2000年代初めには25万人ほどだった人口が40万人に拡大し、周辺も都市化している様子。


5%くらいムスリム(イスラム教徒)がいるようですが、南部のミンダナオ島などに多く、ルソン島では時々見かける程度。モスクもほとんど見ない。


市内中心部にあるセントルイス大学の民俗学博物館に行ってみた。展示はさほどでもないが、キャンパスや学食をのぞけます。


小型バスも走っているが交通のメインはジープニー。同じような車輛だが、様々なデザインが描かれ同じジープニーは無いのです。


条例で公共の場での喫煙禁止。罰金が高いせいか誰も街中では吸っていない。

バギオに4泊5日でしたが、大都市はそれなりに楽しめる場所が多いです。この後は東部沿岸に出て、めぼしい都市に滞在しながら北上し、ラワグを目指します。
海外旅行記NO67 フィリピン・ルソン島北部とマニラ③ サンフェルナンド、ビガン編 鋭意製作中

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